40歳を過ぎたら生き方を改めろ その4

みなさん、こんにちは。

今回はレストアの一番大事であり、かつ難しいボディワークについてです。

よくキャステルのディノのボディラインは他と比べて綺麗に見えると言われます。
勿論ラインを大幅に変更などはしていません。

ポイントは、ディノのパネルに隠された数々のラインを表に出してやり
それぞれに意味を持たせて強調することです。

ここまで言うと簡単に聞こえるのですが、
実際にそれを具体的に表すまで、何度もの試行錯誤が必要でした。

なにしろ、100万、200万の車では無く 数千万の車です。
ですので、買って頂いたお客さまの好みもあるでしょうし

また、オリジナルに忠実にとかよく言われる言葉ですが
それでは私のイメージからはかなり異なる車になります。

そこで、数あるディノを売ったお客様の中から、
全て貴方に任せるよ、という車を選びそれでトライをしました。

ここで簡単に説明しますと

私がシーサイドモーターに入社した 1974年当時
この日本には数台のディノしか存在しませんでした。
シーサイドに来られるお客様でも大体5台くらいでしたでしょうか。(1974年当時)

それから徐々にユーズドカーとして輸入販売しましたが
何故かそのころは、特に人気のある車では無くどちらかというと日陰の存在でした。

その理由とは?

それまでのフェラーリと言えば
12気筒エンジンが載り、排気量も4000ccを超えるスーパースポーツカー。

それがシリンダーの数、半分の6気筒、2400ccエンジンと
スペック的には親と子のような違い、

一言でいえば迫力のない車と。

誤解のない様にいいますが、ディノはけして恰好だけの か弱い車ではありません。

当時ライバルであったポルシェの911Sなどに負けないくらいの
性能を求めてフェラーリ社の技術陣が敢闘努力したスポーツカーです。

その証拠に40数年経った現代でも、現行の車と比べて
エンジンのパワーは全然劣ることなく、むしろ2400ccにしては
出来すぎたくらいのパワーを感じます。

おまけにその最大の特徴は「強い」エンジンであることです。
強いとは、すなわち壊れないということ。

長年走り続けて、くたびれてパワーが衰えたエンジンでも
突然ブロー(バルブが折れたりしてエンジンがダメになること)
したりは、まずしません。

でもそれは新車から今まで40年以上経ったから判った事であり
その当時は、さして重要なポイントではありませんでした。

次にもう一つ致命的な欠点が? ありました。
それはボディラインです。
全体に丸みを帯びたディノのデザイン。

一見すると可愛らしく見えますが、よくよく見ると
全体的に太ったブタ? みたいで締りがありません。

おまけに当時のフェラーリの塗装は完全に手ぶき。
職人がハンドガンで塗りつけるわけです。
つまりべた塗り。

ところがその下地になるパネルの板金
これも木型からパネルを起こして作ったものですが
当時の技術では1台1台に手間をかけ、パネルのラインまで
塗装の前に整形する事は出来なかったのでしょう。

せっかくのフィオラバンティのデザインがなんとなく、
くすんでしまったような元板になっていたわけです。

彼はまだ存命ですので機会があれば意見を聞いてみたいところです。

私は当時から
このラインを替えれば印象もずいぶん変わるのではないかと考えていました。

ただ、その頃はまだディノにお金をかけて成型すると言う人はゼロ。
長い時間が必要でした。

1980年頃には、店頭価格 200~300万という不遇の時代もありました。

私がディノの本格的なレストアを試みた1990年代初頭でもせいぜい700万前後。
そこから地味な試行錯誤が始ります。

それの相棒はシーサイドから長年、板金と塗装を担当していてくれていた
東京麻布の、太田板金さん。

麻布の壱当地にあった本社工場は時代の流れに逆らえず
閉じてしまいましたが、少し離れたところの第2工場は今でも健在です。

そこにいた板金担当の竹内さんが抜群の腕の持ち主でした。
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これくらいの板金はどうてことないと、、、
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ここまで切開したディノも普通見ないでしょう。
並みの板金屋なら 手を挙げてギブアップするかなんとかパテでごまかすでしょう。
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私が手にしているのは 1から作った246と206用のバンパー
勿論、竹内さんの作。
横にいるのは太田板金の社長、太田さん。8人の子沢山。
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これは完成まじかのディノ。当時の第一工場にて。
ootabankin-4.jpg

理想のディノを追及する私に対しての献身的な協力、またリクエストの具現化、
それも太田さんがいたから出来たことでした。

結果 約30台ほどのディノの板金塗装を行いました。
徐々にスキルが上がったのは言うまでもありません。

皆さんに判って頂きたいのは、当社のデザインするレストアのスキルは
一晩で、出来えたことでは無いということです。

1990年から数えて今まで約20年の時間が必要でした。

だからキャステルは少なくてもディノに関しては
日本ナンバーワンのスキルがあると公言出来るわけです。

是非そのナンバーワンのディノを求めて頂けるようにお願いいたします。

代金は 現在で(2013年10月) 3500万~3800万です。

高い、安いを論じる前に
最高の物を求める意志があるかどうかがポイントです。

次回は内装についてです。
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