皆さん おはようございます。
今日は真面目に車の話です。
皆さんがよくご存じの「フェラーリ308シリーズ」
1976年にグラスファイバーボディで世に出て、
1976~1977年の2年間で、700台を作りました。
ヨーロッパでは「Vetororesina」べトロレジーナと呼びます。
但し、ファイバーは生産性が悪く、77年後期からスチールボディに変更されました。
「何故ファイバーを選んだのか?」
単純に軽量化を狙ったから。
カタログのデータでは、1100キロと書かれていますが、
実際はそんなに軽くありません。
私自身、シーサイド時代に新車で入って来た308を10台位売りましたが、
大体1220キロ(車検証に記載された実重で)
それでもスチールボディが1320キロはあるから100キロの差。
では1977年、今から35年前に遡り、
当時のファーストインプレッションを振り返りましょう。
エンジン自体1975年には、308GT/4が来ていたので
同じエンジンと言うこともあり、特に新鮮さは無かった。
6気筒でもないし、12気筒でもない 8気筒独特のフィールには
少し戸惑うというか違和感を覚えました。
主な理由は、カムの駆動をチェーンからコックドベルトに変えたこと。
これで何となくエンジンを吹かしても籠ったような音質になり、
シャープさが無くなった感じがしました。
トルク的には3リッターもあるし、エンジン特性もフラットトルクな躾でしたが
12気筒と違い、回転を7000位まで上げても、
劇的にパワーが出るという感じではなく
「あまり面白いエンジンではないな」
これが初期の印象でした。
おまけにその前から来ていた、308GT/4と比べると、
ミッションのファイナル比が高く(高速で伸びるように)
街乗りでは「間延び」する感じ。
比べて GT/4は 2+2のせいでドライバーが前に出ていて
フロントの見切りが良く、しかも低いファイナルのせいで
街乗りの加速が良く楽しい車でした。
それからすでに35年も時間が経ち、
今となっては立派なビンテージの仲間入り。
フェラーリの8気筒の礎を築いた308GTBは存在感を増しています。
現在、キャステルでは 黒の308GTBを在庫しておりますが。
時々「ファイバーボディはあるのか?」と聞かれるので一台ご紹介します。
性能的には、ファイバーもスチールも同じです。
1976年モデル
走行 92,000キロ
オリジナルカラー (ネロ)
クラシケ取得済み
外装、内装は 3年前にリニューアル
700台の内の1台











価格は3年車検付きで
2950万 プラスTAX=3277万
現在
キャステルの在庫の 308GTB は22100+TAX=2333万
但し、価格の中に内装の全部張り替え含む クラシケは相談
両社比べて 940万の違いだ。
そこんとこヨロシク。