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心は必ず事に触れて来たる

皆さん おはようございます。

「心は必ず事に触れて来たる」

この言葉は、「徒然草」で有名な吉田兼好の随筆から。
彼は1300年頃に生きた人
すなわち今から700年以上も前に彼が感じた言葉。

意味は、言葉通り「触れることから心が動く」
当時、彼が何に触れたかは解りませんが。

現代で言えば、
「好きな女の手を握る」
「愛犬の頭をなでる」
「気に入った車のボディを磨く」
こんなところでしょうか。

人は眼で相手を認識し、
耳で内から出る物を理解し、
最後に自分の触覚=手と指でより深く認識する。
これがセオリーで有りスタンダードです。

よく映画で見る様に、
欧米人は親しい人同士でハグをし、頬を寄せ抱き合います。
直接身体に触れ合う事で、お互いの信頼を示しアピールする。

これは昔、多民族国家の間で多種多様な言語が生まれ、
言葉だけでは信頼を示す事が難しかったから。
だから、ハグする事で言葉以上の親密さを表現する。
これが原点だった様です。

ところが我々大和民族は、島国育ちで基本的に単一民族。
異文化との交流は、海を隔てた朝鮮や中国からのものしかありませんでした。
なので特に抱き合わなくても意思の疎通が出来る。
その様な国に育ちました。

そして時代は変わり、現代は、ほぼ全てがバーチャルになり、
現物を見ないで商品を買う時代。
もしくは人と人との交流もインターネットと言う 「仮想空間」での
繋がりに変わってきました。

恋人やお見合い相手もネットで探すという奴です。
そこには当然、自己アピールがありますが、
写真も含めて「盛る」のは当然でしょう。
次のステップで、デートの時だけ「優しいフリをする」
これでは正に「裸の付き合い」が必要な夫婦生活が難しくなるのは当たり前。

それは車の世界でも同じこと。
新しい車は別として、
作られて40~50年も経てば、くたびれていて当たり前。
それを貴方は出会い紹介サイトでは無いけど、
写真と簡単なプロフィールだけで、数百万、もしく数千万ものお金を支払いますか?
車は人間とは違い、美容整形手術では無いが
もう一度生まれ変わらせる「レストレーション」という方法がありますが、
多額の費用と時間が必要。
やはり人間同様、「バーチャル」では駄目なのです。

コロナ以前、私は海外から車を仕入れる時、
必ず現地に飛んで自分の眼でボディを見て、自分の耳でエンジンの音を聞き
最後に触感、自分の手でステアリングを握り、ミッションを操作し
自分の脚でアクセル、ブレーキ、クラッチを踏む。
これら一連の事をマストアイテムとして行って来ました。

そのインスペクションの裏には、
自分の48年間のキャリアと経験で
正確な判断が出来る事は言うまでもありません。
それがキャステルクオリティの第一歩
だから、このコロナの3年間は、とても歯がゆい時間でした。

今年の8月、ようやく3年ぶりに行く「モントレィウィーク」
驚く事に今までの2倍の経費がかかります。
飛行機のチケットからホテルまで全て。
けれど表題の言葉では無いけれど、
インターネットのライブで見ようが、高画質で見ようが
「ナマには叶いません」
何故ならそこには「触れるモノ」が有り、
音があり、匂いがあるからです。
だからこそ私は、皆様を代表して通算32回目となるモントレィ行きを実行致します。
連続30回、つまり飽きもせず毎年30年もモントレィに行った日本人、
勿論、車屋は私一人です。
それがキャステルクオリティの原資であり、私のプライドです。

どうぞ今後とも、応援、ご支援の程を宜しくお願い致します。
鞍教へのご支援は、
今のところ、現ナマではなく、お煎餅で大丈夫です。(笑)

創業 1980年
キャステルオート 社長
兼 
鞍教 教祖
鞍 和彦

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2016年8月
ペブルビーチ コンコースデレガンスにて。
今年の私のスケジュールは
8月18日~24日まで。



プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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