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そこに愛はあるんか?

のっけからCMのセリフをパクりました。

今日は、
今や世界最大のカスタムカーショーと言われる
千葉の幕張メッセ開催の「オートサロン」に出向いてきました。

金曜日、土曜日、日曜日と3日間行われるイベントですが、
今日はプレスと招待客のみのはずが朝からメチャ混み。
昼過ぎには人が多くて車が見れない程。

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今回見た中でこの車のペイントが一番面白かった。
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お約束のキャンギャル
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私の感想
「みんな それ程車が好きなんか?」

確かに大昔の「モーターショー」と言えば
メーカー主体の「お披露目会」
それでも大勢の(私も含めて)観客が
昔の会場だった東京晴海のイベント会場に詰めかけた。

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1962年には観客数が初めて100万人を超えたと話題にもなった。
その頃に比べたら、
今は一家に一台どころではなく、田舎では複数持ちが当たり前。
つまり交通手段としての「便利な道具」
だから見栄を張らない人は、安く経済的な「軽自動車」
家族持ちは、家族全員が快適に移動できる「ワゴン車」
それらを選ぶ。

ところが今日の「オートサロン」 
此処には非実用的な改造車ばかり。
オリジナルを尊重するどころか、それをぶっ壊してド派手に改造する。
20インチ以上の大径ホイールを履かせ、車高は地面に張り付く「ペッタンコ」

当然車検が通るはずもなく、一般道路も完璧に無理。
それが一部ではなく、ほぼ全体を占める。

「それは何故か?」

ここで表題の
「其処に愛はあるんか」と言うセリフが必要になる。

ほぼ間違いなく自分の車には応用できない改造の数々。
それなら何で千葉の不便な幕張迄、皆足を運ぶの?
まさか超ミニのキャンギャルだけが目当てではないだろう。
だったら自分には出来ない超改造車を面白半分見たいからか?

それらの「売れない」車に
大金をかけて作るシュップの努力には敬意を表するが、
一言で言えば「コンセプトが無い」

またそれを見に来る観客には「ポリシー」が無い。
この二つが今の日本の自動車文化をよく表している。
日本の大手メーカー、トヨタとか日産とか、
それらが真面目腐ってエコカーだとか平凡な家族のみを対象にして
「つまらない車」を作る。

そのアンチテーゼが「シャコタン」車だ。
22インチのバカでかいホイールだ。
そう考えれば納得がいく。
皮肉なことに数年前から各メーカーがこぞってデカいブースを設営し、
シャコタンと共存している。

その意味は「見るのはシャコタン。買うのは「普通の新車」を選んでね」
そう言っているようなもの。
つまりダブルスタンダード。
その理由は、
今の日本社会、全てに規律が求められ、人の心に「隙間 余裕が無い」

電車は秒単位で動くし、携帯は必需品=社会全体からの拘束。
だからどこかで「ハッチャケたい」その願望の表れだ。

今は冬だからかもしれないが、
入口で入場の順番待ちを長い列を作っている人たち。
殆どがファッションとは言えないような地味な色、スタイル。
だから10人いても服装では見分けがつかない。
これではダメだろう。

車を通じて、気分だけでも「ハッチャケ」たいのなら、
その前に自分が外に出る時のスタイル、着るものに意識を持つべきだ。
「変革を望むなら、まずそこからじゃね?」
齢(よわい)71歳にして益々派手な色、スタイルをZARAでも選ぶ
私を見習ってくれ。

鞍教
教祖 鞍 和彦
教団=会社のガレージを訪れる際は美味しい煎餅を持参のこと。


プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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