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「ミウラは借金してでも買っとけ」と前に言ったよね。

「後悔先に立たず」と言うけど、
ミウラに関してはその通り。
miura 2022 mar 9

シーサイドが潰れた1980年初頭、
中古車屋の店頭に野ざらしで置かれていた時は「850万円」
バブル時も大きな価格変動は無かった。

何故なら、「ミウラは壊れるし、乗りにくい」
そのイメージが世界的に強かったから。

バブル後の1990年頃、一番安く仕入れて売った時がある。
ユーザーから買った値段が「1200万」
その頃、工場によく出入りしていた
大きな広告代理店のサラリーマンの男が車を見て
「どうしても欲しいけど予算が無い。何とかこれで売ってくれ」
と言って持参したお金が「1350万」

その頃、ミウラは特に引き合いも無く、人気も無かったので
「まぁいいや」とOKを出した。
勿論、現状のままで。

しかし、この車は何も整備せず、そのまま走らせると必ず故障する。
つまり路上でエンコするわけだ。
よくあるのは、オーバーヒート、ダイナモの故障とか。
それが何回か続いて嫌になって手放すというパターンが多かった。

それでも価格はジワジワと値上がりしていき、
2000年には「3000万位」
2010年になると「5000万位」になった。

私自身、ミウラは元々大好きな車。
なので、その頃から「レストア」を行う様になった。

ところが、
この車はシャシーに前後カウルを付けた様な簡単な作り?
だが実際に立て付けなどの板金を始めると、とても面倒な車だった。
おまけに前後のフレームの内部、そしてエンジンマウントなど全てが丸見え。
拘ればきりが無いほど細かい作業を要求され時間と手間がかかる。
ミウラの完璧なレストア車が少ない理由がよく分った。
miura 2021 dec-3
miura 2021 dec-4
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「さっきの広告代理店の男?」
お約束通り、そのまま金を掛けずに走らせていたから何度もエンコした。
けれど10年後には相場が上がったからアメリカに売って1000万位儲けた。

そんな時に鞍さんのお蔭と10万位持って挨拶に来れば可愛げがあるが、
何も音沙汰無し。
ここらで人間性が分るよね。

その後、世界情勢が不安になればなる程、
安定資産としてのビンテージカーに注目が集まり価格高騰が始まった。
但し、ここで言うオークション等のバイヤーは、
オイル資産を背景に持つ「投資ファンドの連中」
けして一般の車好きマニアでは無い。
これは非常に残念な事だ。

例えば人気の高い「フェラーリ ディノ」
これなども、じわじわと値段を上げ、
20年前の平均相場2500万から現在では5000万以上になっている。
ボロい個体が大半だが。

「ミウラは今いくらの相場かって?」
P400,P400Sで、「2億5千万以上」
P400SVは、「4億」が相場だ。

このP400Sだって、
わずか10年前は、「1億3千万位」で売買していた。
それを考えると、「物の価値は人間が決めること」
当たり前だが、この真理にぶち当たる。
つまり人の心の「欲の性」だ。

それでも、一人の画家が描いた
ルノワール、ゴッホ、ピカソなどの絵画と比べたら桁が違う。
「100億なんてどこから来るの?」と耳を疑う。

それから比べたらまだマシかもしれない。
我々はそんな時代に生きている。
つまり「踊り相場」
救いがあるのは、
この狭い日本には、
まだ世界の金持ちと一緒に踊れる人が僅かながら居ることだ。

昨年当社は、4台のミウラを顧客に販売した。
勿論、フルレストアを施すわけだ。だ工場は忙しい。

ミウラ以外にも「ディノ2台」「カウンタックLP400」のレストアを行っている。
それぞれのオーナーの方々、
私というヴィンテージカーの専門家が現状を判断致しますので
是非工場にお越し下さい。

診断料は無料。煎餅だけで良い。

「私が手がける事で、後世に一台でも良い車が残ること」
それが私のライフワークで有り、アイデンティティだ。

「そこんとこ、ヨロシク」
と言ったAちゃんも、昨年度末の武道館公演をキャンセルした。
やはり歳には勝てない。
お互い健康には気をつけよう。

ミウラに本気で興味があるなら、私が書いたこのサイトを見てくれ
動画もあるよ。


プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
48年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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