おはようございます。
私もいつの間にか還暦を超え、それから11年も経ち、
今年で72歳になる。
まさか自分がそんな歳になるとは、若い頃は夢想だにしなかった。
それを逆から見れば、
ある程度の健康を保ち、
毎日仕事をするだけの体力や気力が保てたのはラッキーだと言える。
世の中全ての人が、70歳まで健康に生きられるとは言えないからだ。
しかも普通の公務員なら、
「65歳で定年して、今頃は年金暮らし?」
それを今でも毎日、ディノやミウラなどを試運転で走らせ、
会社自体を経営する責務を担っているのは大きな喜びだ。
目標は80歳まで現役。
これを貫く為に、日々の健康管理と精神の健全さが必要になる。
これからお見せするのは、私が57歳の時に書いた記事。
今とそれほど変わらない気がする。
それは、
人間、中身の進歩進化はなかなか難しいと言うことを表わしている。
貴方の場合、
「10年前を振り返り、モチベーションとか何か変わったか?」
それを時々、自問するのも必要だ。
見た目は鏡を見ると、
髪の毛が薄く、白髪になるなど分かるが、
根本となる中身の精神構造は本人しか分からない。
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2010年の私
私も今年で58歳になる。
今迄で、数回(一桁なのが救いだが) 人生の壁にぶつかって倒れかけた事がある。
その一つが、バブル崩壊後の数年間だ。
あのときは、浮かれた側も悪いと後になって反省もした。
また、行き当たりばったりで、自分の仕事に対して一つ筋の通ったポリーシーも無かった。
とりあえず、その日が暮らせればいいやみたいな。
でもそんなキリギリスみたいな感覚にNOを突きつけられ始めて悟った。
自分の選んだ仕事なんだから真面目に働かなくてはいけないし、
またその仕事の中身に対しても責任を持たなくてはならないなと。
この一見当たり前の事だが、中々それを真面目に自覚するのは難しい。
壁にぶつかって始めて分かる事なのだ。普通の才覚の人は。
それだけ人生は流されやすく、危ういものということだろう。
「自分の人生を見つめ直す、仕事を真剣に考える」
これってなかなか面倒な事だし、
今までの自分の道のりを否定する様で気持ちが重いものだよね。
そして現在の国際的な
大が付くほどの不況。
誰もが、おとぎ話のキリギリスの様に現実に眼をそらしては通れない状況だ。
「だったら今この時間をどう過ごしていけばよいのか?」
誰もが答えを知りたいだろう。「貴方ならどうする?」
ドラえもんのポケットの様な、
何でも答えをだしてくれるパソコンを開いて聞いてみるか?
そこには、ありきたりの経済学者のウンチクしか見出せないだろう。
そう、答えは各自の頭の中、つまり意識の中にしか無い。
つまり今の自分の現状を把握する。
今後の自分のあり方を模索する。
この単純だが、
深い作業の中にしか答えは見つけられないのだ。
100人居れば100通りの答えがあるだろう。
だから自分だけの答えを探せば良い。
その自覚、自意識の高い人が多ければ多いほど困難に立ち向かう力は増す。
これから先、10年後の私自身の答えを聞いてみたいものだ。
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このような事を書いている内に、既に12年が経っている。
つまり時の経つのは恐ろしく速いのだ。
鏡を見て、髪の毛を気にするのも良いが、
自分自身の内面を自問する事も忘れてはならない。
「常に前を向き、歩く時に足が自然と前に進む」
これを維持する事が大切だ。
私がシーサイドにいた頃。(1978年)

初めてマラネロを訪れた頃。(1987年)その後20回は訪れた。

今は亡き ピーターとよく行った「スイスのフェラーリショップ」
その時、この黄色の206を購入した。(1990年頃)

経験とは全てが積み重ね。それは外面には出ず内面に残る。
2023年 6月7日
鞍 和彦