とても可愛くて人気がある「Dino」
けれど彼女が誕生したのは50数年前(1968~1974)
例えば1970年として、
「今と比べて道路事情はどうだった?」
「記憶は曖昧だが今ほど混んでいなかった?」
また夏場の気温も今みたいに熱帯夜が続く日は少なかったと思う。
そこで登場するのが、今日の主人公「Dino246GT」
ちなみに初期モデル「206Dino」はクーラーの設定は無い。
246の後期から(E型)工場オプションとしてクーラーが設定された。
特に対米輸出モデルとして人気が高かった
「GTSのUS仕様」には殆どが付いていた。
アメリカ人は「クーラーが大好きな人種」だから。
なので極少数のヨーロッパ仕様にもクーラーが付いていたが
殆どがUSモデル。
皆さんエアコンと間違えるが単純なクーラー。
今時の軽自動車にも使われる小型軽量ロータリー式の
コンプレッサーでは無く、古いピストン式のそれ。
だから大して効かない上に
スイッチを入れた途端、アイドリングがガクンと下がる。
それだけ抵抗が大きい訳だ。
しかもそのクーラーの効き以前に立ちはだかるのが、
車全体から発する熱の問題だ。
ディノの構造はエンジンがミッドに収まり、
冷却する為のラジエ-ターは最前部にある。
それをクーラントが通る太いホースが前後を繋いでいる。
「それは何処を通ってるのか?」
屋内で言えば、シフトゲートがあるセンターの下だ。
しかも、それは外部では無くメインフレームの中を通っている

この黒いパイプがそうだ。
話はそれるが、手前にアクセルのワイヤーが見えるのわかる?
左にアクセルのペダルが見えて、その下から細いワイヤーが通ってるのが
分かるだろ。
それはその後に細いパイプに収まるが、少し手前でリンケージのローラーに
触れてるのが分る?
これがこの車の欠点の一つ、アクセルワイヤーが切れる原因だ。
こんな細いワイヤーが何年も持つことが可笑しい。
キャステルはどうしてる?
3倍の太さの丈夫なワイヤーに替えて、ローラーも替える
これは絶対にやった方が良い。
次に「何故回りが錆びてるの?」良い質問だ。
ディノのフレームはそのまま外部にさらすのでは無く
アルミか、ファイバーの床下全面を覆うカバーが付く
その空間の空気が熱せられて、冷える時に水蒸気が発生する。
それが回りの金属を腐食させる原因になるのだ。
この中空の鋼管の中に往復で2本のホースが収まる。
すると夏場で外気温30度も超えたらどうなる?
エンジンの冷却水、クーラントは95度を超え、
ラジエーターファンは回りっぱなし、
屋内もセンターフレームからの熱が部屋に伝わり、
シフトゲート辺りは熱くて触れないほど。
なので、外気温が30度なのに、部屋の中は40度くらいになる。
それも郊外を走らせている時ならまだ良い 窓を全開にしたりして
ところが都内などで渋滞していて、風も無い。
するとドライバーは「修行」だ。笑ってしまうがその言葉通り。
汗だくになり、意識も朦朧となる。
それだけなら良いが、
ろくに整備してなくてウォーターポンプが目詰まりしてたり、
ラジエーターも水回りが悪いと最後にはオーバーヒートする。
水温計が100度近く指し
やばいなと後ろをバックミラーで見ると、
エンジンフードから白い水蒸気が出ている。
デイノにはサブタンクという水圧を調整する小さなタンクがあるが
限界を超えると(水が100度を超え沸点を超えるとお湯が水蒸気に変わる)
そうなると圧力を逃がす、バイパスホースから多量の水蒸気が噴出する。
こうなったら車を停めてエンジンを冷ますしかない
100から20度くらいまで下がるのに1時間はかかる。
これが夏場にディノを走らせるシュミレーションだ。
対策は?
1,混んでいそうな場所には走っていかない
2,走る前にクーラントの水量の点検をする
3,エンジンをかけてから、フロントフードを開けて、ラジエターの右端にある
小さい丸いダイヤル=これはラジエター内部のエアーを抜くためのバルブ
これをプライヤーで回しクーラントがしっかり出るまでエアー抜きををする。
理由はラジエターにエアーが入っているとクーラントの流れが悪くなるから。
但し、毎回でなくて良い
最後は人間の暑さ対策として、首に回すアイスノンみたいな物を用意する
それらが面倒な人は涼しくなる季節待とう。
これが正しいディノの乗り方だ。
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話は変わるが私がボーリング40年以上やってると言ったよね。
昨日も試合で1ゲーム目 5フレームから最後まで8回ストライクが続いた
それも殆ど無意識で
ところがゲームが変わって2ゲーム目になると
途端にストライクが出なくなり、イージーミスも出たりと全然駄目
このように一時良くてもそれを維持するのはとても難しい

それは人生に於いても、社会人、あるいは経営者も同じ
昨日テレビで散々出ていた、ビッグモータの社長の
顔相の悪さ、無責任な発言 などを見ていてこの会社は早晩
潰れるなと。
そこから学ぶ教訓は仮に良いことが続いてもそれは「ラッキー」だと思い、
自分の力量が上がったとは思うなと
むしろ、その反動が必ず直ぐにやってくるからその備えを準備しろと。
たかがボーリングだがそれらを具体的にスコアで示してくれるのも
私が好きな理由の一つだ。
9月になったら仲の良い女子プロも呼んで親交会もやるつもり。
是非参加をお待ちしている。

彼女は 女子プロの 三浦美里ちゃん。
BS日テレのPリーグという番組のレギュラーだ。
勿論メチャ上手
一緒に投げれるよ。