皆さん おはようございます。
今週は、久しぶりに楽しい事がありました。
それは私の大好きな、「マセラティ ギブリ」「デトマソ マングスタ」
その他多数のカーデザインを手がけた
現在イタルデザインの監査役
「ジョルジェット ジウジアーロ」さんに会えてサインまで貰えた事。
現在85歳の彼は、イタリア人にしては大柄で体格の良い人でした。
しかも、とても気さくな方で、
私がアンティークの着物で作られたバッグや和菓子をプレゼントすると
満面の笑みで、とても喜んで頂きました。
2人のツーショット写真は、肖像権の問題でここには出せませんが、
キャステルの工場にお越し頂くとご覧になれます。
もう一台、忘れてならないのが「デロリアン」
これも彼の代表的なデザインです。
私がマングスタとデロリアン各々の写真を貼った色紙を持参して見せると、
「私はデロリアンは余り好きでは無いんだ」と周囲を明るく笑わせました。
その様な訳で、
今日は私の昔からの憧れ、そして自分の車で持つなら
この車という、「マセラティ ギブリ」の紹介です。
ギブリは、1967年の4700ccエンジン搭載の初期モデルから始まり、
最後は、「4900cc SS」と言うモデルで幕を閉じました。
私がシーサイドに入社する2年前、
毎年カーグラフィックの1月号は、
世界のスーパースポーツを取り上げるのが決まりでした。
その1972年は、
「マセラティ ギブリ」「フェラーリ デイトナ」「ランボルギーニ ミウラ」
正に当時は”夢の饗宴”です。
まだ学生だった私は、それを夢中で何度も繰り返し眺めては、
「いつか実物を見てみたい」と思っておりました。
ところが運命とは不思議な物で、
私はその2年後の1974年、シーサイドモーターに入社すると、
その年内中に、
全ての車を目の当たりにしただけでなく、エンジン音まで聞く事となりました。
その後49年の長い年月が流れ、
今では日本国内で、「ナンバーワンのビンテージスポーツの権威」と呼ばれる迄になりました。
だからこそ今回、自分の夢だったギブリのデザイナーである
ジウジアーロさんに直接お会い出来た事は非常に嬉しかった訳です。
話が逸れました。
今回のギブリは生産型の最終モデル
4.9SSです。
10年前にフルレストアされ、マセラティ社の認定済み。
しかもオリジナルカラー
とてもレアな個体です。
おまけに嬉しい事に、ライバルのデイトナの半分の価格。
ミウラに至っては、4分の1にもなりません。
先の1972年、この3台は殆ど同額でした。
では、「ギブリはその他のモデルと比べ劣るのか?」
全く違います。
要は「価値観の違い」
デイトナは、フェラーリらしくエンジンに特化した「走るスポーツカー」
ミウラは、「コンセプト=ミッドシップに12気筒を搭載」等、
いわゆるアバンギャルドな車。
比べてギブリは、「大人のしかも貴族階級のドライバーがドライブする」
そんなイメージ。
だから内装は、全て本革であつらえ、非常に豪華。
それはデイトナの比ではない。
それに合う様に、エンジンはマセラティ伝統のV型8気筒を搭載し、
低速トルク重視の扱い易いエンジン。
ただ、「スポーツカーは早ければ早いほど良い」
そんな連中には受けなかった。
つまり価値観の違いだ。
例えば、「ロールスロイスにスピードを求めるか?」
それと同じで、
このマセラティ ギブリには、品を備えた大人の男が似合う。
「俺は田舎の出で、品も何も無いんだぜ」
大丈夫、そんな人でも優れた道具は人を変える。
是非、私にそそのかされたと思ってギブリと付き合ってみたら良い。
イタリアの伝統工芸、それも最高レベルの品格を自身の物に出来るだろう。
今時の、訳の分らないコンピューターデザインの
「オモチャ」の様な車と比べて、
デザイナーがまだ生きていて、
彼は世界的に有名な天才デザイナー。
「ワーゲンゴルフ」「いすゞの117クーペ」「ジェミニ」「マングスタ」等々。。。
「その代表作を持てるだけでも幸せな事ではないか?」















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