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もうすぐ4月が始まる。

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皆さん おはようございます。

季節は正直なもので、
人間がゴタゴタしていても春になれば必ず桜の木は花を咲かせる。
それこそ寿命を迎えるまで。
それはその樹木にとっての「宿命」だ。

ならば人間に「宿命」はあるのか?
毎年、桜の様に日々しょぼくれていても
ある時期だけ(約3週間)だけはパッと花を咲かせられるのか?
桜の木を見る度にそう思う。

何しろ花の咲かない時期は
全く見向きされない「枯れた木」だからだ。

そこから言えるのは、
人間も一年中を通して花を咲かせる事は不可能だ。
それこそ桜ではないが、わずか数日でもスポットライトが当たれば良い方。
もしくは死ぬまで表舞台に立てない人も多々いるだろう。
桜の様に花を咲かせても、
花びらが風に舞い散り終わりを迎えたら、また1年の歳月が必要になる。
だから「生有る物は儚い
これを我々は深く胸に刻まなければならない。

下の文章は15年ほど前に書いた物
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まもなく4月が始まる。
年度末の所も多いから別の意味で新年のスタートだ。
私が今の会社キャステルをスタートさせたのも今から29年前の4月だった。(今は44年前)
会社といっても特に実態は無く、私一人のブローカー。
名前を「キャステルオートサービス」と名刺に刷っただけのものだった。

勤めていたシーサイドモーターが1980年の2月に倒産し、
翌月の3月は殆ど何もせず、ただ日々を過ごしていた。
桜が咲くの漫然と眺めながら。
その時は、散っていったシーサイドと桜を重ねて見ていたのかもしれない。

当時、親しかった他の車屋に勤めることも考えたが、
いわゆる無鉄砲で、「一人でどこまで出来るか試してみたい」
その気持ちで何処にも勤めなかった。
当然収入は売れなければゼロ。
ひと月に一台売れるか売れないか位のペースで何とか食いつないでいった。
それがバブルの始まる1987年位まで続く。
今考えればよく7年間もやっていけたと思う。

時代は今と違い、まだパソコンも普及しておらず、
御用聞きみたいなブローカーでも何とか存在価値があった時代なのだ。
当然、自分が売った車の登録から修理、
あるいは定期サービスなど一人でなんでもやった。

かたや現代。
今や情報はどんな些細な事でもパソコンで調べる事が出来る。
昔、物知りの人に尋ねるしかなかった事でも、
パソコンを開いてインターネットに検索すれば
表面的にはどんな事でも分かる気がする。

今、30代位の企業家を目指す若者、
「あまりにも情報が溢れすぎていて何を目指せばよいのか?」
或いは、
「もう既に誰かが同じ事をやっているのではないか?」
不安で自信が持てないだろう。

私の時は、たった6年間のシーサイドに在籍した経験で、
一人前の車屋としての自信?が持てた様な気がした。
私が今も変わらず脳天気だったせいで。
時代は急速に変化するもの。
いつまでも変わらないものもある。
それは人の気持ちだ。

ついこの間も、お客様にメールでお叱りを受けた。修理時間が遅いと。
原因は、こちらからの連絡が電話ではなくいつもメールだったからだ。
手書きの文書ならともかく、
このメールというもの、便利な様で人の感情をスポイルする危険な存在だ。

会話なら言葉尻、イントネーションで少しは気持ちが伝えられる。
勿論一番良いのは、実際に相手に会って話をするのが一番なのだが。
ところが私も含めてつい便利な方を選んでしまう。
その後、
私が直にお客様と話をして、こちらの不手際を詫び、事なきを得たが。

ここまで読んで賢い人なら何らかのヒントが見えたはず。
人とのつながり方、商売の方向性、
そう、基本、「原点を見つめ直す」と言う事だ。

メールを極力少なくして、電話で相手と話す。
一番良いのは相手に会いに行く。
だから私は、わざわざ横浜まで足を運んできてくれる相手には、
お金の有る無しに関わらず、出来る限り時間を割いて相手をする。
当然車も見せたり乗せたりもする。

これが私の出来る「おもてなし」だ。
そこが車屋の商売の原点だと思う。

2009年3月31日 掲載

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この時から15年の歳月が流れた。
毎年、桜の開花期になると自分自身を振り返りたくなる。
そう4月という季節は、桜の木にとっても人間にとっても大事な季節なのだ。

2024年3月14日

鞍 和彦

プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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