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BBは駄作なのか名車なのか?

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皆さんこんにちは。
このブログの解説以来、以前のように沢山のアクセスを頂き、大変嬉しく思います。
日本で唯一のビンテージ フェラーリ、ランボルギーニの専門ディラーとして、
今後もホットな話題をお届けしていきたいと思います。
どうぞ、宜しくお願いします。

さて、今日はBBについてです。
この車のプロトタイプが発表されたのは1973年、
満を持して、フェラーリがその歴史上初めてのミッドシップにエンジンを搭載し
しかもそれまでとは、完璧に異なる 
1、水平対抗12気筒 (フェラーリ初)
2、ウエーバートリプルチョーク キャブレターを4基装着
これ以前はツインチョークのみ。
3、カム駆動をチェーンからベルトにした。(フェラーリ初)
4、完璧にピニンファリーナの大型空洞設備を用いたデザイン (フェラーリ初)
5、メーター類を全て電気化 (それまではスピードなどワイヤー式)

その結果生まれたのが正式な名称を
Ferrari 365GT4/BB
ご存知の様に BBとは べルリネッタ ボクサーの略です。

私はこの車が日本に初めて上陸した1975年にシーサイドモーターの
営業職をさせてもらっていたおかげで、まじかに見て、乗って、走ることが出来ました。
2台同時に、赤とブルーが入ってきましたが、
赤は当時、浮谷さんと親しかった葛飾、金町の市川さんが買われ
ブルーは東京の足立区の建設会社を経営していた方が、買われました。

そのブルーのほうが納車前の車検準備などで、会社のショールームに
入っていましたので、何かと動かす機会がありました。
LP400の時もそうでしたが、この365BBも正真正銘日本に2台しかない頃です。
運転するのは、さぞかし緊張したのではと思われるでしょうが、
逆にリラックスして金額の事は考えないほうが、正解です。

試乗するたびに、前のモデルのディトナとは全然違う エンジンフィイールなど

ディトナは伝統のV12の完成品と言って過言でない、バランスの取れた、しかも
アクセルに対するレスポンスが抜群の文句のつけようが無いエンジン。
欠点はトランスアクスルという(前後の重量バランスをとるため)に、後輪側に
デフとミッションを取り付けた、
そのミッションの入り方が いまいちデリケートで丁寧なシフトを要求される。
ステアリングはメチャ重くて、タイトコーナーの連続では気を抜けないが
コーナリングはオーソドックスでバランスの取れたアンダーステア、
但し、ブレーキは効きが甘い。

それに比べるとBBは、
まずドライビングポジションがかなり前で、コーナーの見切りが良い。
エンジンがまるでモーターのような回り方をし、特に高回転で水平対抗らしい
バランスのよさが出る。
ブレーキが軽く、効きもとても良い。
ミッションもミッドシップでありながら、かなりダイレクトなフィールで
キレイな入り方に満足を覚えた。

つまりその進化に私は充分感心したのだ。
しかし、あれから早くも36年の時間が経った。
ちまたで垣間見る、365BBは正直くたびれているのが多い。
あるいは内装のシートや、ダッシュなど張り替えられて
オリジナルのよさを失っているのも多い。

最後に肝心なエンジンだが、私を満足させるのは3台に1台くらいだ。
勿論、完璧にレストアすればよいわけだが、
それには、約2000万円の費用がかかる。
大半の車はそれがネックになって、そのままにしておかれているのだろう。

当社ではいままでに3台の365BBのフルレストアを請負い行った。
その時の目標は新車以上のコンデション、
今後もその数を増やしていきたいと思う。
理由は言うまでも無く、フェラーリ60年の歴史に燦然と足跡を残す
名車であるからだ。

365BBRestauration012[1].

365BBRestauration013[1][1].

365BBRestauration017[1].

365BBRestauration027[1].

365BBRestauration030[1].

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上の画像はスイスのルーフさんのところで行った365BBのレストアの画像。
この時は車両をスイスで仕入れて、ルーフさんのところに持ち込み
内装はイタリアのルピーさん、その他は全部スイスで行った。
今、この車は東京にある。
勿論お任せではなく、私も2回見に行った。

CIMG1376.jpg

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イタリアは勿論の事、ドイツ、スイスでも1流の所と仕事をする、
これが当社の流儀だ。
この画像のルーフさんとも、もう20年前からの知り合い。
真面目を絵に描いた様な人柄だから、安心して任せる事が出来る。
勿論、ピーターの親しい友人だ。







プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
46年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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