ディノのエンジンは個体差はあるのか?

皆さん おはようございます。

ディノのエンジンは設計が非常に上手で信頼性もあり、
スポーツカーエンジンとしての特性も良く、
1970年代のベストと言っても差支えが無いくらいのエンジンです。

みなさんは、6気筒 2400ccのこのエンジンでどれくらいのパフォーマンスを
出せるのかと思われると思います。
あるいは、このエンジンはどの程度までスポーツカーらしい性能なのか?

その答えには、まず、私のスポーツカーの定義からお話をしなければなりません。
1、まず、2シータであること。
これは出来るだけ短いホイールベースを得るためには必然的に2シーターにならざるを得ない。
その結果、ボディのデザインも間延びしないでコンパクトにまとめられる。
2、サスペンション、つまり足周りの設計が優れていること。
いくら高馬力のエンジンを積んでいても、コーナーでドライバーが緊張を強いられれるような
足回りではいけません。むしろ、タイトなコーナーを攻めるのが楽しいくらいが理想です。
3、最後はやはり動力性能です。
いくら、流麗なデザイン。 よく動く足を持っていても車体を推進させる動力が弱いのでは
スポーツカーとは言えません。
かといって、仮に500馬力の電気モータ、これを積んでいれば楽しいのか?
スポーツカーらしいのか?
答えはNOです。
理由は電気のモーターには人の心が伝わらないからです。

ならば、レシプロのエンジンなら人の気持ちが伝わるのか?
答えは半分 YESです。
理由は最近の電子制御のエンジン、もちろんガソリンの気化もインジェクションです。
そうなると、人の考えでエンジンをコントロールするのではなく
全て車に搭載されるコンピューターがその場、その時に最適なエンジンコントロール
を行います。
ドライバーの人間は、ある意味何も考えないでアクセルを踏むだけで良いのです。
これは、比べてみて、殆ど電気自動車に近いと言えます。

ところが一昔前の車、特にスポーツカーのエンジン
これらはより積極的に人間の関与を求めます。
理由はエンジンのマネージメントが非常にシンプルにできているから。
あるいは人が関与しやすいようにという意向です。
エンジンへのガソリンの気化もキャブレターのみで行います。

まずは、冷えているときのエンジンのスタートから、
アイドリングの調整に始まって、加速時のアクセルの踏みこみ方まで
その車を走らせるドライバーの力量を車が図ります。
あるいは、ドライバーの力量がもろに車に反映されます。

その結果、1970年代以前のスポーツカーは運転の上手い下手が
率直に表に出るのです。
自分が上手いなと思えれば、さらに技術の精進に励めばよいし
運転が下手だと思うなら、エンジンの構造を勉強して理解し
スムースなドライブが出来るように練習する、
これこそがスポーツカーのドライブの基本であり、喜びです。

ところが最近の車はドライバーの上手い下手は全て車側が吸収します。
だから誰が運転しても同じ、技能の向上も必要なし
これではすぐに飽きるのも無理は無いでしょう。

話は戻ります。
ディノのエンジンです。
こいつは、わずか2400ccながら、低速からトルクがあり
しかも最大の特徴はまるで当時のレーシングカーを思わせる
高回転域(6000rpm以上)
で非常に優秀なバランスを見せます。
つまり綺麗に高回転まで回り、しかも苦しくなく
もっと回してくれとせがむ、そのイメージです。

でもそうは言っても、このエンジンもすでに製作されてから40年も時間が経っています。
ならばもう一度リフレッシュ、つまりオーバーホールをしてやるのが
エンジンに対する思いやりというものでしょう。

当社では単純に分解して組むだけでは無く、
そのエンジンの状態に比例して各部に手を加えます。
例えば、シリンダーライナーを少しサイズを大きくして(ホーニングと言います)
オーバーサイズのピストンを組んだり、
オリジナルのピストンより強度の高い、軽い鍛造の(たんぞう)ピストンも用います。
それらのメニューは個々で違いますが、目的は最高のパフォーマンスです。

始めてデイノに乗った人が驚くほどの加速、あるいはトルク、
これを当社が扱うすべてのディノに施してやりたい、これが私の希望です。

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右下に見える6個の部品が鍛造ピストンです。

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ディストリビューターもポイントレスにします。
つまりフルトランジスタです。

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今まで100台以上のディノを手がけてきた私にとって、この車は自分の子供の様なものです。
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