皆さんこんにちは。
関東は今日は猛暑です。
正直、こんな日にクーラーの付いていない車に乗るのは修行のようなものです。
確かにイタリアも南の方に行くと同じようにメチャ暑いです。
昔、パルマと言う地方都市に行きましたが、気温が35度くらいあって
大変でした。
さて、今日は前回の続きです。
サンタバーバラで購入したミウラを組み立てるため、サンディエゴのボビレフさんの工場に
部品と共に送り、数か月が経ちました。 約半年です。
そうこうしているうちに、8月のモントレイシーズンが近づき、
私はその中のイベントである、コンクールイタリアーナにこのミウラを参加させる
アイデアを思いつきました。
コンクールですから何か賞でも取れれば、箔がつきますし。
そう考えて、ボビレフさんにエントリーを依頼しました。
勿論彼は、もっとレベルの高いペブルビーチにも数回エントリーしているくらいですから
わけは無いと思いました。
但し、日本のと違い、アメリカのコンクールはジャッジが回ってきたときに
ヘッドライトの点灯から始まり、ブレーキランプの確認、方向指示のライトの
点灯など、車検並みの検査?を行います。
そして、最後に要求されるのがエンジンの始動です。
私は以前にも2回、ディノを日本から此処まで運びコンクールに出したことがあるので
そのやり方は熟知しておりました。
ですので、現地に到着した私は直ぐに各部を点検し、
エンジンもかけようとセルを回しました。
ところが、何回やってもエンジンはかかりません。
私もプロですから、今まで何度も普通の人がやってもかからないエンジンを
魔法の手でかけてきたことがあります。
ところが今回はテクニックでは無く、機械的に駄目な様でした。
つまりガソリンがキャブまで来ていない様子。
ボビレフさんもその後到着し、自分でも何度かやってみましたが、
始動できませんでした。
結果、コンクールはダメ。
せっかく、前のオーナーにも来てもらい、有終の美を飾ろうと思っていたのにダメでした。
例えば仮に私が逆の立場なら、お客がコンクールに出す車を預かっていたなら
万全の準備で備えます。
ましてや、今回は自分の工場で最後の組み立てをし、出来上がった車です。
言い訳は聞きたくはありませんでした。
それが全米ナンバーワンと言われることに、? マークを付けた理由です。



この内装の色とボディカラーは全て私のアイデア。
おまけに、普通黒のルーバーも 特別にシルバーにした。


このエンジンの調整を試みている人は、16気筒エンジンを積んだ チゼータの作者、
クラウディオ ザンポーリさん
彼も元ランボルのエンジニアだった。
後ろの右の黒の帽子をかぶっている人が、元オーナー
以前と比べるとかなり太った。

次回に続きます。