みなさん、おはようございます。
と言うわけで、今日15日から週末にかけてモントレィに滞在します。
表題のように、25年も毎年行っていても毎回違う車が見れる、そんなイベントです。
考えればそれは非常に贅沢な事であって、
此処に来るには、ある程度のお金(約50万円くらい)と時間が取れることが必要です。
それを仕事とはいえ、毎年行けているのですから幸せと言うほかありません。
ひいては、キャステルオートを支えている、当社のお客様に感謝です。
世の中にはお金持ちも沢山いて、特にアメリカ人の車に対する考え方は
日本人には到底理解できないほど、莫大な金額を使います。
例えば、ペブルビーチに出す自分の愛車、
この手の人になると、普通10台からそれ以上のコレクションの中から
今年はこの車、来年はこの車と順番にレストアのプログラムを組みます。
それにかける費用はリミット無です。
だからアメリカにはレストア専門の工場が多数あり、商売になっている
そういう構図です。
またその手のお金持ちは、日本人のレベルとは桁が違います。
だから数億のフェラーリであり、ブガッティであり、
平気で買うわけです。
ここ最近の(特に今年の春からの)相場の急上昇は一言で言えば
今までの車道楽の金持ちではなく、国際的な投資グループの仕業です。
彼等は投資の対象は何でもよいわけです。
まず、希少性があり、歴史的な評価がついているもの、
だから考えてみれば、ビンテージの車がその対象になるのも時間とタイミングの
問題だったのでしょう。
それをいち早く察知した、大手のRMオークションなどは
昨年から一般の野次馬の見学者を排除し、(100$のビダー登録をしないと
オークション会場に入場させないシステム)
ごく少数の本気でセリをする投機家と大金持ちの道楽者だけで
会場を構成する、そんなビジネスだけに徹したやり方に替えています。
何しろ基本、売り手からも買い手からも、ダブルでコミッション(7~10%)
を取る訳ですから、野次馬など必要はないわけです。
1台、1億の車を売ればそれだけで2000万近く儲かるのですから
笑いが止まらないでしょう。
出展車の中には10億以上のものも多数あります。
ただし、私は先程も言いましたが、今から25年も前から
このオークションも見てきました。
ならば20~25年前はどうだったのか?
今とは全く様相が違い、基本のんびりとしたムードで
道楽者だけの楽しく?面白い雰囲気でした。
勿論、車の値段もごくおちついたもので、
私も何回もセリを楽しみ、買ったものです。 時に相場より安く買えることもありました。
私が最近まで乗っていた、ベンツの280SLもその一つです。
ところが今は違います。
普通レベルの人から見れば、到底自分の手が届かないところに行ってしまった、
金持ちからすれば、いかにもっと儲けるか、という非情な雰囲気です。
この地球と言う星の人間が、どんなことにも金儲けを優先する
確かに、国と国との戦争も、あるいは競争も、より自分の国を豊かに、強くしたい(今の中国がそう)
その気持ちからでしょうが、
それを進めば進めるほど、息苦しい社会になる、私はそう思います。
歴史は後戻りできないし、現状の流れもそう簡単には変わりません。
私はこの2013年と言う時代の流れを、この目で再度確かめてきたいと思います。
時々訪れては、物見遊山な評論をする自動車評論家とは、意識のレベルが違うという事を
ここで言っておきたいと思います。
それはさておき、自分の大切な数億もする愛車を、柵もはらず自由に見せてくれる
そんなアメリカのお金持ちの懐の深さには尊敬し感謝します。













実際にはペブルビーチの場合、フェラーリなどのスポーツカーは
全体の2割くらいです。
私の日本への戻りは21日水曜日です。それまでこのHPは更新お休みです。
現地は気温 20度くらいです。
皆さまも体調管理にはお気を付け下さい。
鞍