みなさん、おはようございます。

当社のF40の仕上げも佳境に入ってきました。
私もやりだしたら、とことんやらないと気が済まないたちなので
結局エンジン本体以外は全部やるようになりました。
つまり塗装全部、
足回り前後完全分解整備、全てのブッシュ類の入れ替え
ハブベアリングのオーバーホール
およびコスメアップ、
内装もシート2脚、アルカンターラで張り替え、
サベルトの4点式シートベルト 新品に交換
見えるケブラーのパーツ全部クリーニング、クリヤーコートで塗装
および透明のフィルム貼り直し、

フロント リップスポイラー(ゴム製) 新品に交換
インナーフェンダー 塗装

緑色のシーリング材の打ち替え (20年も経つと色が変色する)

インタークーラー その他の部品清掃の後、塗装

スプリングのサンドブラスト処理の後、塗装
ブッシュ類全部新品に入れ替え

フロントの足回りのパーツ類





見て頂ければ判りますが殆どフルレストアに近い加修です。
このF40も製造されて早くも20数年が経ち、
今回の様な作業も必要になってくると思います。
もし、F40のオーナーでレストア希望の方がいれば請け負います。
まず完成した当社のF40を見て下さい。 完璧です。
今週中の終了の予定です。
車検も継続を取りました。
気が向いたら希望の方に来週同乗走行をするかもしれません。
ドリンクと私の大好きな山手のチーズケーキでのセットで 5000円を予定しています。
さて、今日の本題です。
「一期一会」
この言葉はわりとよく耳にしますよね。
ただ、本当の意味を理解している人は少ないかもしれません。
まず、「一期」 ですがこれはその人の壱生涯のうちの今日と言う意味です。
つまり今日のめぐりあわせは今日の事だけだという意味です。
考えてみれば始めの出会いがあり、それから親しくなってその後何度も同じ人に会う、
そういう相手は貴方の人生で何人いましたか?
その相手は同性であれば、よほど相性がよく、価値観も同じで
一緒にいる時間が楽しい、
あるいは異性であれば、お互いに性的に魅力を感じ、共に食事、映画鑑賞
そのあとはSEXと不自然で無い流れが作れる。
そんな相手の事ですが、貴方に取り何人の男女がそれにあてはまりますか?
意外と少ないのではないですか?
私ごとで言えば、男の友人
これは殆どゼロです。
特別男友達が嫌いと言うわけではありません。
ただ、私も今までかなり我儘に生きてきて、他人の世話をしようとは全く考えたことが
ありませんでした。
あるいは逆の意味で私が苦境に陥っていた時、誰かに助けを求めようとは
考えませんでした。
バブル崩壊のあと、仕事も生活もかなり落ち込み、足に乗る車さえ手放さなければ
ならないようになった時期もありました。
一時期 仲間の車屋からもらった査定ゼロのホンダのアコードをかなり長く乗っていた時期もありました。
そのころ住んでいたマンションの部屋は10階でしたが、
ふと下を見て、ここから落ちれば全部終わるなと思ったこともありました。
ただ、それをしなかったのは私の死生感です。
つまり人間いつかは必ず死ぬ、それまでに生きていれば何かしら楽しい事もあるだろうと。
それから20数年が経った現在
私は非常に自分の生活に満足しています。
有能な部下、つまりスタッフを5人も抱え
キャステルの評価も非常に高い位置にあります。
後世の人のためと LP400,ディノ、そして今後ミウラと
レストアのノウハウ本も作りました。
自分の足はベンツのSL500と E500と贅沢にも2台もあります。
いつでも行きたいときにアメリカでも欧州でも行ける経済的な余裕もあります。
今季の売り上げは4億円 勿論黒字です、金融機関などの借金ゼロ
それが私の人生だと思っています。
話は戻ります。
他人の世話をしようと思わなかったのは
それだけ私の周りに救いを求めている奴がいなかったという事でしょうから
それはそれで幸いです。
あるいはいたけど、気が付かなかったのか、きずかぬふりをしたのかもしれません。
その結果、62歳になって真に友人と言える相手はおりません。
ロータスの細野さんや、レーシングサービスディノの切替さんなど
親しくしている人はおりますが、業務がからんでいます。
私の定義では友人、もしくは親友、
それは相手が不幸になっているなら、自分の身を投げ出しても
相手を救ってやろう、そう思う人の事です。
このせちがらい現代で、相手の為に無償の奉仕をする
例えば福島の地震の復旧、最近では大島の台風被害
それらにボランティアの方たちが活動するのをテレビで見ます。
とても偉いと思います。
でも私には出来ません。
私は見ず知らない人の為に、自分の時間を割く優しい?気持ちが無いからです。
ただ、私の生涯をかけてやってきた自分の仕事、
それに対して、評価してくれるお客様、あるいは会社を訪ねてくれる方がた、
その方たちには精いっぱいのおもてなしをしています。
頼まれなくても横に乗せて軽く走るとか、、、
会社に来られた人、ほとんど全員に対してです。
それが私の 一期一会の感謝の気持ちでもあるからです。
私の好きな 「禅」の教えの中に
一座一会 という言葉があります。
これも同じ意味です。
「禅」 ですから一座とは座禅を組み、無我の境地を求めるという事でしょう。
それが悟りを開く方法という事です。
毎日のせわしない時間の中で、ゆっくりと瞑想することも不可能に近いですが
私は出来る限り自分の出来る方法で、一期一会の意味を体現していきたいと考えています。