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F40は何故危ないのか。

皆さんおはようございます。

今、当社には久しぶりにF40が在庫としてあります。

1980年後半に発表され1992年まで造られたこの車は
おりしもバブル景気と重なってその象徴のように言われました。

私もそのころその泡踊りに参加し、泡にまみれていましたが
相場が急激に下がった1991年頃
お客に頼まれて4台ほど新車を輸入しました。

そこから今まで約20台ほどのF40を販売してきましたから
この車についてはかなり詳しいわけです。

始めて運転したのはドイツのピーターのところ。(1990年頃)
彼の住むSINGENは南ドイツで大都市からは離れているので(最寄はスツットガルト)
アウトバーンも速度無制限の地域です。

2000キロほど走った中古車を在庫していた彼は好意で運転してみろと言います。
断る理由も無いので私はシートをスライドさせポジションを合わせました。

クラッチを踏んでみると重いというより固い感じです。
シフトゲートも他のフェラーリと比べるとやや硬い感じ。

ターボカーなので低回転ではトルクが無いのは判っているので
少しアクセルを踏みながらクラッチを合わせました。

特別ジャダーも無しに(繋げた時にクラッチがうまく滑らず振動する事)
前に進みます。
固いシフトを2速に入れて、アウトバーンの入り口を目指しました。

低速でのステアリングの応答性はクイックでフロント荷重も軽いと言う感じです。
試しに低速でブレーキを踏んでみましたが、
サーボが無いためか板を踏んでいるようで応答性はいまいちです。
まともに効かせるためには、ペダルをガン!と踏まないと駄目です。

オイルの温度も上がったのを確かめて、私はアウトバーンにF40を乗り入れました。
ドイツの誇るアウトバーン これはヒトラーが軍事用に作らせたと言われています。
一部の区間を除けば殆ど3車線です。

そこではルールが厳格に存在し
トラックはどんなことがあっても一番右の走行車線、
真ん中の車線は普通の乗用車、ゴルフとか小排気量の
そして一番左の区分帯が ベンツの大排気量SクラスとかAMGとか
ポルシェ、BMW、最近はアウディ、その他の性能に自信がある車が走ります。

私は合流すると2速でターボが効きだす3500回転からアクセルを
踏み込みました。
ノーマルのエンジンと比べて一瞬の応答ラグがあります、
ただ、其処を抜けるとタービンがフル回転し
怒涛の加速が始ります。
2速、3速では7000回転まであっという間、
スピードは200キロ近くまで出ています。
こういうターボカーの運転で注意しなければならないのは
高回転で長くエンジンを回さない事です。
エンジン、タービンに負担がかかります。

ですので、ドライバーはターボが瞬間的にパワーを出し
各ギヤーの上昇点までいったら素早く クラッチを切り
シフトアップをしなければならないのです。

よく古いタイプのポルシェ乗りが、ギヤーをホールドしたまで
アクセルコントロールでエンジンを手なずけようとするのですが
それとは真逆、メリハリのあるクラッチワークと
タイミングの良いシフト操作が必要になるわけです。

ここらがこの車の運転の肝というかポイントです。

続く。

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プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
46年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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