皆さん、おはようございます。
新春恒例の築地市場、マグロの初競りが行われましたよね。
テレビのニュースで大きく取り上げられておりました。
理由は昨年まで右肩上がりでセリの値段が高騰し、去年は1億5千万。
今年は皆さんご存知のように750万円。
丁度20分の1です。
%で言えば5%。
さぞかし釣り上げた漁師の人はがっかりだったでしょう。
でも通常のマグロの取引は幾ら?
大体 200~250万くらい。
ここで学ばなければいけないのは、相場とはあくまで人が決めるもの。
昨年まで香港の寿司店チェーンの参入で値段がつり上がっていただけで、
そこが抜けたらあっという間に暴落?
彼らが参入をしなかった最大の理由は、今後の中国経済の先行き不透明さでしょう。
私がいつも言うように、ビンテージカーの価格の暴騰、
これもファンドの価格操作が原因です。
ただ、大事なことは彼らは車愛好家では無いこと。
車は彼らに取り、あくまで商品です。
だから、今回のように何かの理由でセリ、車ではオークションですが
そこに参入する勢力がすっと消えたら、彼らは大慌てで売りに出るでしょう。
できるだけ損しないうちに売ってしまえと。
そこには車に対する愛情など ひとかけらもありません。
つまり上がったものは必ず下がる、これが普遍の定義です。
では幾らくらいが妥当なのか?
私は以下のように考えます。
人に最低限必要なものとは?
よく衣食住といいますよね。
着るもの、食べるもの、最後に住む場所です。
着るもの、食べものは、貧乏人もお金持ちもそうは変わらない。
確かに例外な人もいますが。
ただ、住むところは はっきりと違いが出る。
しがないサラリーマン(失礼な言い方ですみません)は
都心からかなり離れた郊外の電車の駅から更にバスに乗り換え、
妻子の待つマイホームへ帰る、でもローンがまだ何年も残っている。
買った時の値段は幾ら? 大体3500万から高くて5000万、、、
あるいは独身なら都内の賃貸マンション、もしくはアパート。
意を決して分譲マンションを購入する、
都内の立地の良い場所なら、やはり3500~5000万
比べてお金持ちはどうか?
資産1億円くらいでは小金持ち。真の金持ちではない。
私でもそれくらいは持っている(冗談!!)
アメリカでよくミリオネアーという言葉を聞くだろう、
100万ドル=今のレートで1.4億円だ。
ただそれくらいでは真の金持ちではない、
ビリオネア=1000万ドル 日本円で14億以上の資産を持つ者が本当のお金持ち。
その彼らが住む豪邸、
私が毎年行くアメリカの高級住宅街のペブルビーチ、そこに
隣接するカーメルという、こじゃれた街。
好奇心で不動産屋のショーウインドウに貼ってある(日本と同じ)
綺麗で豪華な(当然プール付き)の豪邸のお値段
これが意外と安い。
平均して1億5千万。高くて3億円。
3億円の家などあまりに部屋数が多すぎて夫婦二人ではどうしょうもない。
では日本ではどうなのか?
東京世田谷の等々力あたりの高級住宅街
ここらは土地の地代が高いから3億円出してもこじんまりした家だ。
それでも住宅ローンで3500万のマイホームを買った男からすれば
夢のよう。
そこで車の値段の登場だ。
モンテゼモロの商売上手のおかげでフェラーリの新車は毎年値段が上がるばかり。
8気筒の458でさえ3500万。
12気筒なら4500万以上。
一言で言って高すぎ。
458で2000万
12気筒で3000万が妥当だろう。
私も2年まえだがマラネロを訪れた。その規模は初めて行った、1987年(27年前)
と比べると約2倍だ。(今まで20回以上行っているからよくわかる)
そのときは工場の内部も見学させてもらったのだが、かなりな部分オートメーション。
つまり1970年代の手作りの頃とは違うわけだ。
だったら数が容易に作れるのになんで値段が上がるの?
と疑問が出る。
答えは世界中に散らばる、フェラーリ教の信者、
その中でも金持層には多少値段を吊り上げても黙ってついてくるだろうと、、
イタリア人特有の付加価値を上手く商品の値段に反映する手口だ。
アルマーニ、プラダ、ディーゼル(只のジーンズが数万もする)などなど
それらと人にどうしても必要な住む家との値段を考慮して
私が示す金額は
ディノは1500~1800万 レストア前の並みの程度で。
512BBは2000万 (今は安すぎ)
デイトナは 3500万
275GTBシングルカムで 5000万
ミウラは 3500~4500万
一部のレーシングフェラーりで1億から2億まで。
なんとこれらの金額は丁度20~15年ほど前の相場と同じ。
つまりその頃が適性の値段であったというわけだ。
この下の白いディノ、これは15年くらい前にアメリカから入れた時の画像だが
本牧の港、後ろが日産の輸出専用船。戻りは空っぽだからアメリカ西海岸から
10万以下で運べる。
この頃は1200万くらいだった。つい3年前くらいまえまでも。

だから無理な買い方、慌てて買うなと私は言う。
それまでキャステルはどうするって?
草でも食べて(馬みたいに)凌ぐしかない。
あるいはレストアの車を以っと増やして、従業員をこき使うしかない。
冗談抜きに真剣に先を見据えている。
何故ならそれが私の40年を迎える職業の本質であり 今おかれている立場だからだ。
でも本音を言えば、誰か奇特な方にニンジンを投げて貰いたい。
ハワイにも暫く行っていないしね。(笑)