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12気筒、キャブレター、これが本物のフェラーリだ。

みなさん、おはようございます。

このブログを見ていただいている方の、平均年齢は大体40歳の半ば。
ということは、今日紹介する、1973年という時期は、
生まれて3~5年くらい。
まだ小学校にも行く前の話だ。

だからどんな時代、どんな車が当時あったかなんて知っている訳が無い。
これは当たり前。

ところがフェラーリというメーカーにとっては、
大きく時代が変わる転換期であったのだ。

簡単に言えばアナログの象徴のキャブレターを廃止してインジェクションに移行する
その端境期(はざかいき)にあったわけだ。

BBの時にも話したように、別にインジェクションが悪いわけでは無い、
その証拠に現代の車は100%がインジェクションだ。電気自動車は除いて。
ただ、キャブにはキャブしか味わえない面白さがある、
これを私は皆さんに感じて欲しい、味わって欲しい、
そういうわけだ。

つい最近、当社からディノを買っていただいた東京のお客様
彼は 355を2台も所有するスポーツカーフリークであったが
日本国中ディノを見て歩いて、最後に訪れたのが当社。
タイミングよくお勧めできる、フルレストアのディノLタイプが在庫であった。

それを試運転させたら最高だと即座に即断して頂いた。
何が気にいったの?とあとで聞いたら
アクセルに即座に応答するエンジンのフィールが最高だと。
残念だが355にはそれは無い。
なんとなくスポンジを噛ましたようなフィールとでも言えば判るか?

金額は他の店よりもかなりな高額だったが、
彼曰く、中途半歩な車を買ってもあとで後悔するだけと。
実際その通りだ。
私もその意気に惚れて、4年前にフルレストアした車だったが
足回りをもう一度、全部バラしてメタルが入っていたのをノーマルのゴムブッシュに入れ替え
エンジンのヘッドもキレイに結晶塗装を施し、
ガソリン、水回りなどのホース類を全部交換した。

納車してほぼ毎日走り回り、(2日に一度は渋谷から横浜に顔を見せた)
1ヶ月で1000キロを走った。
元々、自分でバイク屋をやっていたし、フェラーリの草レースにも出ていたくらいの
人なので、上手にエンジンを上まで回すのは得意、
その結果、今日私がテストで少し転がしたら、エンジンの軽いこと!!
4000から7000までなんのストレスもなく 軽く回る

この感覚を知ったらもうインジェクションの当たり前の車には乗れないよ
と言って、355を手放した。

それくらい、キャブのコンディションの良い車には魔力がある。

幸い、今回は2台のキャブのフェラーリを紹介できる。
512キャブは関西に売れた。
今あるのは、
365GT4 1973年
246ディノ Lタイプ 1970年
この2台だ。
ディノについては後日詳しく解説する。

塗装はオリジナルと同じ色で再塗装済み。
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内装はオリジナルのまま。これを見てもこの車の程度が判るだろう。
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エンジンは完全にフルにオーバーホール済み、
なので回した時のフィールは最高!!
長いマフラーから出るサウンドも最高の一言。
この音を聞くだけでも買う価値がある。
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シーサイドで新車で輸入した証拠がこのプレート
つまり私が販売した車ということ、当時。
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1000万以下で買える、キャブレター付きのフェラーリ12気筒はこの車だけ。
是非見に来て、その存在感に触れてくれ。
アポイントは
045-663-4660 フロント しのもとまで。

プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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