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何故、ディノは人気が続くのか?

皆さん、おはようございます。

私とディノとの初めての出会いは、もちろんシーサイドに入社したとき。
時は今から40年前の1974年です。

その頃シーサイドは本社ビルを建設中で、少し離れた1号国道沿いに仮社屋
と言っても、倉庫の横に事務所がある程度のものなのですが
そこで営業と修理を行っておりました。

その倉庫の中は、今考えると宝の山で
今まで見たこともない、数々のイタリア製のスポーツカーが、約20台ほどありました。

マセラーティのギブリ、イソ、グリフォ、デトマソ、パンテーラ、
ランボルのエスパーダ。またヤラマ、ウラッコ、そしてミウラなどなど。

その中でも私が一番気に入ったのが黄色のディノでした。

この車は今は亡き、”和田浩二さん”という俳優の方が愛車として乗っていた車で、
珍しく、下半分をボクサーのように黒く塗り
Dino 246GT と文字を切り抜いてありました。
この画像は当時、1975年くらいに私が撮った写真をスキャンしたもの。
場所は葛飾の水元公園、何故そこに行ったのかは覚えていない。

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右についているラジオみたいのを見てくれ
なんと、8トラックだ。つまりカセットの前のしろもの。
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まだ新車から数年しか経っていないのに、エンジンルームはこんな感じで
綺麗ではない、当時はみんなこんな感じだった。
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和田さんは時々シーサイドを訪れ、新米の私にも声をかけて下さり
ディノにも乗っていいよと言われました。

なので、私が生まれて初めて乗ったディノがこの黄色の車だったのです。

内装は全部ビニールのとてもシンプルな作り、
ただ、ボディのサイズが小さいので他の車に比べて心理的な圧迫感はありませんでした。

例えば、マセラーティのギブリ。
この車はロングノーズで、しかも運転席が沈み込むような位置にあり
前が見えにくく、運転にも気を使いました。

比べてディノは前方視界も後方も、一番見えにくい斜め後方も
全てがよく見え、そのことも運転する際の安心感に繋がっていたと思います。

勿論、現在ではディノを転がすのは私に取り、軽自動車を転がすに等しく
なんの抵抗もありません。
それが40年のキャリアというものです。

話は戻ります。

最初にドライブしたディノの感想は?
一言で言えば、あまり速い車ではないな というものでした。
その頃私は、どうしても、もっと重量級のディトナとかミウラとかに目を奪われ
文字通りの ピッコロフェラーリであるディノは、それほど思い入れができる対象では
なかったわけです。

それと今振り帰ると
その頃のディノは今、私がレストアして作るディノと比べ
色もなんだかぼけた、ぼやけた色。

例えば赤では 少しくすんだオレンジ色のような赤
黄色は同じく、くすんだ、山吹色のような色。
白は、完璧にアイボリー、つまりくすんだような白。
なので、インパクトに欠けた訳です。

それともう一つ大事なのが各部のライン出し。
当時の新車からまだ何も手をつけていないディノを私は何台も見ているわけですが
マラネロから送り出されたままのディノは、全体的にボヤットした感じで
今のキャステルが作るような、シャープなラインはどこにも見当たりませんでした。

ですので、くすんだ色、ぼやけたボディ、この二つの大きなマイナス要素で
この頃、私はあまり心ときめかなかった訳です。

だからこそ、現在キャステルが作るディノは、その40年間の経験の集大成であると
他の店、工場では真似ができないのも、ある意味当たり前です。

そこで今日はそのディノの中でも357台しか存在しない
Lタイプの紹介です。

このLタイプはディノの元祖、206の継ぐモデルとして
1969年~1970年にかけ生産され、
全てアルミの206のボディをスチールに作り替え
フロントボンネット、ドアー、エンジンフード、トランクフードをアルミでこしらえた車です。

一番の特徴はホイールを留めるのが206と同じくセンターロックのスピンナー
これ以降のM型、E型はボルトに変更されました。

私は今回ご紹介するこのLタイプを、かなりな高値で買いました。
その理由は、皆さんも耳にしている海外市場の相場の高騰です。

例えばドイツのマーケット
並みのディノで 230,000ユーロ

少し手を入れている車で 270,000ユーロ
現在1ユーロは 140円です。
計算してみてください。
3200~3800万円でしょう。

そこにキャステルのスタンダードなレストアを施すと
プラス1700万前後
つまり売値が 4500万 それに忌まわしい8%の消費税
そういうことです。

ただし再度言いますが、キャステルのレストアは私の40年間の経験の集大成です。
誰か名もない工場でやったレストアもどきとは訳が違います。
当然、世界でも完全なハイクラス、トップレベルです。
そのためのお金の投資と考えていただければ幸いです。

これからお見せするのは
4年ほど前にレストアした 同じLタイプです。
販売車ではありません。

販売車両は当社ガレージにあります。
真にディノを愛する方、お越し下さい。

まずは塗装だが、完全剥離しての完璧に新車以上の状態に戻す。
そしてキャステル独自のオリジナルのライン出しをするわけだ。
ボディカラーは何色でも可。

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この車はシートをレザーにしたが、オリジナルはビニール。
つまりディノはチープシックな車であったわけだ。
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助手席奥に見えるのが206とLだけに存在するフットレスト
この車は、ダッシュはアルカンターラにしたが、オリジナルのマウスへアーもある。
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ステアリングはL型のキーポイント。
40センチの大径ウッドステアリングを着ける。
これが最近なかなか手に入らない。あったら40万以上するよ。
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普通の246にあるものとは違うだろう。
ステアリングのお話だ。 センターのリングも専用で違うぜ。
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エンジンが汚いディノが多すぎる。
これくらいにはしてほしいよね。
手前のキャステルのプレートがコンプリートカーの証し。
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エアーボックスとサブタンクはチジミ塗装にしてみた。
オリジナルは 安っぽいから。
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エンジンのヘッドカバーも同じくチジミ塗装、
ただ、オリジナルはアルミの未塗装のまま。
好みでどちらでも。
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トランクがクリーンなのは当たり前。
レディのバッグなどを積むのだから汚いと興ざめだ。
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フロントのボンネットの中、これくらいには綺麗にしてほしいよね。
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ヒューズボックスなど全部オーバーホール、配線引き直し
他の店もこれくらいやってくれ。
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ワイパーは当然この部品だろう。
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ホイールは全部 粉体塗装という最高級のもの。つまり塗膜が硬い。
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水色のものは、ワイパーのウオッシャーの水を入れるバッグ
これも殆どがくたびれている、
勿論新品に交換だ。
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ボンネットのキャッチ部品、アルマイト加工を施す、
なんで? 高級感が出るから。高いお金を貰う以上やるべきことはたくさんある。
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シフトのゲートに注目
このLモデルまでは206と同様のポルシェシンクロが付く。
つまりストロークが少し長く、そして軽い。
完璧に調整された個体では 指一本で入るくらいだ。

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Lにはこのようなアシストグリップがつく。
だが、40年の歳月で無くなっている車が多い。
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このミラーがスタンダード。
というか、当社がつけ始めたのを周りが真似した。
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三角窓のモールがメッキなのもLの特徴。
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このようにバンパーの下にバックランプがつくのがLタイプ、
どこかの4000万以上で売っている白いLにはなかったぜ。
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とりあえず横浜に足を運び、買うかどうかは別にして私と話をしてみてほしい。
考えるのはそれからだ。
お土産を持参してくれた方には、お礼で何らかのビンテージの
ドライブ兼、ケーキ、コーヒーのサービス付き。

プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
46年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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