
みなさん、こんにちは。
良くご存知のとおり、BB すなわちベルリネッタ ボクサーは
1974年の365BBのデビューから
1977年の512BB キャブレター
1980年の512インジェクションと3世代に渡って作られました。
よく聴かれるのは、どのBBがベストですかという質問。
答えはどれもが良さがある。
1の365BBは コンセプトを最大限に発揮してフェラーリ発のミッドシップエンジンを
搭載、しかもそれまでのV型12気筒から、水平対抗にフルチェンジを行い
当時、革新的とさえ言われました。
この車に30台以上乗った経験がある私からの感想は
3世代のうち、最も軽い車重、その結果軽いハンドリング、かなり強力に効くブレーキ
ブレーキペダルをポンと踏むと、後ろから強いゴムで引かれたように ものの見事に減速します。
この感覚は今の現代の車よりも優れているほどです。

そして、エンジンは、トルクカーブが山なりに増えていき、回せば回すほど頂上に向かって加速していくと
その快感は、これの前身のディトナの珠玉と言われるV型12気筒とも異なるフィールです。
ただ、残念なことに、生産台数が358台と少なく、しかも365はマイナーチェンジを
数回繰り返したので、完璧なコンデションで残っているのが少ないという現実です。
私も仕入れ等で、この車を見ることがありますが、殆どはくたびれている固体です。
と言う事は、やはりレストアをしなければならない時期に来ているということでしょう。

次回は山梨の萩原さんのところで行った、ボディ、フレームのレストア
スイスの ルーフさんのところで行った 365BBのレストアの時の
画像を紹介しながら解説を行います。