Miura=JOTA

皆さん、おはようございます。

季節はいつの間にか移り変わり、もう初夏のような陽気になってきました。
私はどちらかというと、夏より冬場のほうが好きです。
車にもそのほうが、優しいですし。

夏場は、人間も車も、どちらも消耗します。

昨日までイオタの事を少し書きました。
この英語で JOTA と書くその意味は 国際スポーツカー連盟の
J項目 に該当する車両。
つまりこのイオタの発案者 ボブウオレスも、レースカーとしての
可能性を探るという意識もあったのでしょう。

しかしその現実は、レースカーとしての素質には乏しく、
参戦したという記録はありません。
その後のイオタもどきも含めて。
一番の理由は、あまりにも悪い、シャシー剛性の不足でした。

今回のミウラレストア本の中でも、そのことを散々書きましたが、
それがこの車の最大の欠点です。
それは、サーキットのようなコーナーで高い横のGがかかる場面で
簡単に露呈します。
つまりねじれるのです。

さて、話は昔に戻ります。

当時、シーサイドモーターの1番の営業成績を挙げていた私は
会社の在庫車を自由に動かすことを許されておりました。

このイオタと呼ばれた車が来た時も、私は好奇心でいっぱいで
どんな走り方をするのかと、
あるいは普通のミウラと比べてどれくらいの差があるのかとか、
走つて確かめたいと、せっかちな気持ちになりました。

保税から運び出し、一旦2階の工場に入れられたイオタは
メカによって点検を受け、1階のショールームに降りてきました。

元の色は赤だったのが、すぐに見てとれましたが、
かなり濃いブルーに色を変えられて、凄みのようなものを見せておりました。

seaside jota211

とりあえず外に出して走らせてみようと、イオタを表に出した私は
おもむろにキースイッチを入れ、エンジンをスタートさせました。
すぐに間髪を入れずにエンジンは始動し、サイレンサー無しのマフラーからは
かなりの音量の排気音が漏れています。

IMAG0672_20140508172004ba2.jpg


ためしにアクセルを少し踏むと
ブォンとものすごい音が響きました。
シーサイドモーターの会社の前は国道1号線です。
私は一人でイオタをいつもの試運転コース、第三京浜へと向けて走らせました。

後でスタッフに聞いたら、信号が3つくらい離れても
まだ爆音が聞こえていたそうです。

内装は他のミウラSVと同じでしたが、シートのデザインが違うのと
ステアリングは別のものに変えられておりました。

IMAG0704.jpg
IMAG0709.jpg
この赤いストライプが入ったシートのデザインは、ボブの作ったオリジナルイオタの
インスパイアから来ていると思う。
IMAG0707.jpg

やはりスポーツカーは高速で走らせて初めて真価が出ます。
このイオタの出来の良さを痛感したのもこの時でした。
横浜から東京方面に向かうと、途中の港北の出口あたりまで、長い直線が続きます。
前が開けたので、私はシフトダウンをし、アクセルを全開にしました。
轟音とともにイオタは加速し、200キロを超えるあたりからは
風で音は流されて、むしろ金属的な高い周波の音が聞こえます。
ちらと見ると、スピードメーターは220キロくらいを指しています。

勿論その前から普通のミウラには散々走らせた経験があったので
かなりこの車は違うなとすぐに判りました。
エンジンの加速感も良いのですが、それよりも高速域での直進安定性が
抜群だったのです。
つまりフロントのダウンフォースが効き、
前輪がピタッと地面に着いている感じ。

これが普通のミウラではなかなか無いのです。

それを証明するように、そののちスーパーカーレコードなるものを
依頼され、(徳間音工)
夜中の2時ころ、録音技師を隣に乗せて私はこの第三京浜を
イオタとともに爆走しました。
片道13キロのこの高速を往復12分。いまだに破れない記録です。
普通の走行では片道だけで15分はかかります。

おそらく平均で200キロは出ていたと思います。
私の生涯で最高のミウラと出会った瞬間でした。

続く。
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