皆さん、おはようございます。
表題の木戸銭とは江戸の頃、浅草などの繁華街に出ていた
見世物小屋の入場料のことです。
蛇女とか ろくろ首とか、入口で門番の男が
親の因果が子に報い、、、、、
と口上を述べて客を呼び込む、そのスタイルです。
さすがに今は、ほとんど見なくなりました。
昨日の話のモントレィの各種イベント。
ラグナセカのサーキット、コンクールイタリアーナ
RMオークション、ペブルビーチコンコース。
それらの全部が高い入場料を取ります。
ただ、考えてみたら文句があるなら行かなければ良いだけの話で
高くても、安くても 其処に見るだけの価値があれば
人は集まるものです。
そして何度か通ううちに、私もできれば彼らと同じ事をしてみたい
同じ土俵に立ってみたい、そう思うのは自然でしょう。
そこで、なんとかギリで入れるイベント
それがコンクールイタリアーナでした。
そこには 2003年と2004年と2年連続で参加しました。
前にも言いましたように120万以上かかる経費はその車のオーナーと
折半しました。
勿論オーナーも、私が初めて連れて行った時から
このイベントのとりこになり、ここ10年毎年行かれています。
ちなみに彼は正規ディーラーから ラフェラーリを購入するほどの
生粋のフェラーリマニアです。
参加した車両は 2003年が246ディノ Mタイプ
勿論フルレストア。
その7年前からこのイベントを見ているので
大体の入賞基準は判ります。
ただ、そのときはあまりプライズの事は考えず
とりあえず、1度参加してみようくらいの気持ちでした。
ですので、ボディカラーは オリジナルのくすんだ黄色ではなく
かなり鮮やかなブライトイエロー
内装もオリジナルには無い、キャメルカラーのレザー張りにし
ボディラインもいわゆるキャステルバージョン
線を強く強調するメリハリのあるライン出しをしました。
ゴルフ場のグリーンにそのディノを並べると
鮮やかな黄色が一際目立ちます。
その横に椅子を出して座っていると、陽気なアメリカンたちが
沢山声をかけてくれました。
これはお前のディノか? どこから来たんだ?
え?日本から (日本のナンバーが付いたままでした)
「凄くビューティフルだ」
「とても気に入ったぜ!!」
と何人ものアメリカンから声をかけられました。
女性のおばさま達からも。。。
まもなく午前の部が終わるかという頃
運営のスタッフがやってきて
貴方のディノがピープルズチョイスに選ばれました。
ついてはランチタイムにセンターコンコースで
インタビューをしますので、車ともども来てください。
このセンターコンコースとは、最期の各プライズが決まってから
いわゆる表彰式が行われる場所で
左右にひな壇があり、そこの20メートルほどの
ランエリアに車を走らせて、真ん中あたりでアナウンサーが
オーナーに賞を取った感想や
どこから来たとか? 何年持ってるの?とかインタビューするわけです。
ランチタイムではファッションショーや
バンドの演奏、
そして午前の部で観衆から投票で選ばれた車たちを紹介すると
私からすればかなり栄誉な事です。
なにしろその年も10台くらいのディノが参加していましたから。
ディノで選ばれたのは私の車だけ。
私は意気揚々とオーナーを隣に乗せ
ランエリアにディノを置きました。
ただ、観客達の反応は 見慣れないジャパニーズが
なんでここに来てるんだと、少し驚いた表情です。
一応、オーナーがインタビューを受け
私は横で、にこにこしていましたが
そのMCが私にマイクを向け、
「貴方の役割は?」と聞いてきたので、
私はこの車を作ったメカニックですと答えました。
するとそのMCは私がその時していたロレックスのGMTを見て
「日本のメカニックはみんなリッチだぜ」 (勿論英語で)
と言って観衆をわかせました。
下の画像は同じイベントの2012年 2年前の時のです。


この時はディノもわずか4台程度、年々参加台数が減っています。
ビンテージ系が。

ジャッジが審査している模様





365GTのオーナーと話をする私

好きなギブリを見る私

シンボリックのボス、パトリックと話をする私

このミウラは今から15年くらい前に私が買って売った車。
販売価格は、なんとレコードプライスの 1250万!!
昔は安かった。

続きは明日。