365GTB/4 Daytona
1969年から1974年まで。約1200台の生産。
これはその時代のフェラーリとしてはかなりな台数。それだけ人気と
需要があったということ。
下の前期型の通称 パースペックスと言われるノーズを持つのが原型
120台が作られた。
その後のヘッドライトが上がるポップアップと言われるモデルは、アメリカの連邦基準に
あわせるために改造された、フェラーリで最初のリトラクタブルモデルだ。

みなさん、おはようございます。
生産台数が多かったせいなのか(1200台)その他の60年代のモデルと比べたら
相場はそれほどは上がってはいませんが、それでも10年前の約2倍にはなってきています。
現在は平均レベルで 3500万から~ レストアレベルですとそれプラス1000万です。
特にアメリカでの人気が高く、彼等はフェラーリで唯一ホットロッド的なパワーを誇る
この車の愛好家が多いわけです。
私は幸いシーサイドに在籍した時から、この車に数台も触れることが出来、
その頃のスポーツカーの中では最高と言えるパフォーマンスを堪能することが出来ました。
よくこのディトナのエンジンの事を論評されますが、
少なくとも5,6台以上は乗り比べなければ本当のところはわかりません。
1970年代ならまだしも現代はすでに40年以上の月日が経っているからです。

当社で販売するビンテージは新車時の9割はそのパワーが発揮できる事を前提に
しています。
それなら100%のデイトナとはどういう車だったのか
ここで簡単に解説しましょう。
まずエンジンの始動からですが、これは意外と簡単です。
イグニッションを入れて、電磁ポンプが6個のウエーバーキャブにガソリンを送り込み
聞こえるカチカチというスピードが遅くなればOKです。
まず、するべきことはクラッチを踏む、これはセルモーターの負担を減らすのと
誤って車が動くのを防ぐ意味もあります。
次にアクセレーターを大きく3回ほどストロークする。
これで準備は完了です。
あとはセルを回すだけで殆ど一発でディトナのエンジンは目覚めます。

続きは後ほど。