皆さんおはようございます。
昨日、成田に戻りました。
今回、はRMオークションのアリゾナ、フェニックスに当社在庫車を運び
オークションにかけるのがメインの仕事でした。











この1月の半ば、現地ではRMの他にも
グッディング、全米最大のバレットジャクソン。。と
砂漠の温暖な気候を利用して、多数の車関係のイベントが開催されます。
私は此処を、20年以上前から訪れており、
バレットでも数台の車を売った事があります。
RMはここ最近、急速に伸びてきた会社で、
現在は全世界で高級車専門のオークションを開催しています。
アメリカ以外では マラネロ、パリ、ロンドンなどです。
去年の8月くらいまでは、いわゆるビンテージカーマーケットは
イケイケで際限なく相場が上がるという雰囲気でした。
勿論、そのマーケットを支配していたのはファンドのグループです。
いつも言うように、
個人のコレクターが、急激に金持ちになる訳はありません。
ところが年が開けた今回の新年1回目のオークションは
翳りが見え始めました。
開催する前のプレスリリースで、オークション会社は事前に
エステメイト価格というのを発表します。
エステメイトとは推薦価格という意味です。
つまりこれくらいが現在の相場からして妥当だろうという意味です。
RMからすればエステメイトの中で売買が成立すればOKだろうと。
なにしろRMに限らず全てのオークション会社は
成立価格の10%を売る側、買う側 両方から取るのです。
つまり1000万で落札すれば両方で20% 200万円
1億なら2000万、こんな美味しい商売は滅多にあるものではないでしょう。
私の記憶では昔、10年以上前までは参加車両の値段も低かったし
落札率も50~60%くらいでした。
では昨年は? 9割以上成立です。しかも法外な高値で。
ところが今回は?
その9割が8割に減り
しかも大半がエステメイトに満たない始末。
つまり相場を支えていたファンドの連中が手を引き始めたのです。
私は、これは市場の正しい反応であり
ここ1年で、もっと下がると思います。
但し、ミウラなど本当にアイコンで、しかも生産台数が少ない車は
評価は下がらないと思います。
つまり選別がなされるという意味です。
ですので今ビンテージを持とうという人がいるなら
まず私に相談して、
今、何をどのくらいで買うべきかを確かめることが大事です。
大げさではなく、世界のビンテージ価格、オークション価格に
精通している日本人は間違いなく私だけですので。
ところで、今回、当社の車両はどうだったって?
先程も言いましたように、全体がエステメイトを下回るなか
それを大幅に超え、今までのメジャーなオークションの世界記録を
大きく塗り替えました。
これは目の超えたオークショニアを、充分納得させるものがあったからであり
当社のレストアの技術が世界に通用することを示した結果です。
なにしろアメリカに運ぶ1ヶ月前の時間、徹底的に細かいところを修復し
完璧な状態に仕上げましたから。
今回はフロリダの著名なコレクターの方が最終落札しましたが、
下見で来られた殆どの方々から、新車以上だとのお褒めを頂きました。
私は今後もこの結果に奢ることなく、
より高いレベルを目指して精進していきたいと思います。
ビンテージ-カーのことでしたら、
フェラーリ、ランボルギーニに限らずご相談ください。
昨年の12月は、ロンドンへ最も古いポルシェ356の
初期生産のモデルを買いに行きました。
次回は他のオークションの紹介をいたします。