288GTOのお話、その2

288GTO 2010-5


皆さんおはようございます。
先日のこのブログを見た方が、288GTOの売り物はあるのですか?
と問い合わせを頂きました。
答えは今当社にはありません。
勿論、世界中お金を出して買えない物はこの世の中ありません。
人の気持ちも最近はお金で左右される時代です。

例えば今、288GTOをどうしても欲しいと言えば、
大体 8000万を言われるしょう。
これからお話することは、時代の変遷、それにともなう物の価値
それらを端的に理解できる事柄です。

1989年ごろから始まったバブルの波は容赦なく車の世界にも侵入し、
丁度、エンッオが亡くなった時期とも重なり、
新車のF40がマフィアの手で4000万の元値から1億以上の売買価格に設定され、
それを日本の車屋が勇んで買いに来るものだから
ますます増徴し、しまいにはF40 1台が2億などという途方も無い相場になりました。

かくいう私もその頃、東京のある資産家の方に可愛がられていたのですが
彼の元に地元の銀行が毎日担当を寄越し、お金を借りてくれとせがむわけです。
銀行からすればだぶついているお金を、優良な貸し手に貸したくてしょうがないわけです。

最初銀行が言ってきたのが、10億!!!を借りてくれと。
今ならとんでもない金額です。
ところがその頃は日本全体がバブルで全員が阿波踊り?を踊っているような時代で、
誰も先のことなど考えもしないという、深く考えれば、あるいは冷静になれば
直ぐに判る事でも見ぬふりをするという状態でした。

イタリアのマフィアはそれこそ日本のヤクザです。
彼等はアホな日本人をうまく操れば大儲けができるぜと、考えたのでしょう。
イタリアは元々が横のつながりが非常に強い国です。
イタリアに数箇所あるフェラーリのオフィシャルディーラーの
マネージャーに、儲けさせてやるぜと言いくるめるのは簡単なことだったでしょう。

ベンツなどの並行輸入が盛んだったこともそうでしたが、
オフィシャルのディーラーが新車を登録もせずに海外に出すのはメーカーから
必ずクレームをつけられます。
理由は、相手の国の日本なら当時ヤナセなどのディーラーの権益を守るためです。

そこで行うのが、一旦ユーザーに売った形をとり、中古車として輸出すると。
これなら問題ないわけです。
F40もこの手でマフィアは豊富な資金をいかして、フェラーリの
オフィシャルのディーラーのマネージャーと話をつけ、
つまり一旦買取り、それをブローカーを通じて海外に転売すると。
なにしろ、ディーラーの価格は4000万そこそこ、それを1億で売るのですから
こんな美味しい商売は無いでしょう。

勿論、当時日本ではオフィシャルディーラーはコーンズです。
当然数十台の割り当てはあったわけですが、それらは以前からの優良な顧客、
あるいは、売れ残りののベントレー、ロールスなどと抱き合わせで販売すると、、、
つまり需要には追いつかないほどの人気があったわけです。

話は戻ります。288GTOのお話です。
その東京の資産家の方に相談され、私はいきなり10億もの大金を
使うのは危険だから、半分の5億くらいにしたらどうかと提案しました。
それでも5億です。
その方はもともとポルシェが大好きで、ルマンで入賞したレーシングカーや
ジャッキーイクスがドライブしてパリダカールに出た 959やら
数台のレーシングカーを所有していました。

私と出会ってフェラーリにも興味を持ち、銀行からの融資で車を
買おうかという話になっていたのです。
なにしろ、バブルの感覚です。
その方が所有していた都内の土地の資産も評価が鰻登り、
上がる事はあっても、下がる事は絶対に無い?だろうと。
ここが今回のキーポイントです。
人間は弱いもので、周りにそそのかされる、あるいは信じ込んでしまう
すると本当のことが判断できなくなるのです。

今日は天気が悪いのですが、ディノのお客さんが来られて試乗の予定です。
彼は全日空のパイロットですが無類の車好きです。
注文も相当細かいのですが(職業柄か)
当社を選んだ理由は日本で唯一の専門店だから と言います。
それに応えるのが当然でしょう。

288GTOの続きは来週です。
このシートの赤い部分が色が違うのが判るでしょう?
これは剥げたのではなく、元々このようにグラデーションになっているのです。
よく勘違いされました。
全部黒の皮仕様もあります。
ちなみにこのGTOは サイドウインドーも手巻きが標準で、パワーウインドウ
エアーコン(クーラー)はオプションでした。
5台買った内の1台がクーラーが付いていなくて、あとずけで着けるのに苦労した事を
覚えています。

288GTO2007-02-23.jpg

一応、オリジナルの工具もあります。

288GTO 2010-2

大きな左右の箱がインタークーラーです。
ターボの吸入の空気を冷やすための装置です。
真ん中の右にある丸いものがウエストゲート と言い、
ターボの圧力を調整する装置です。

288GTO 2010-3
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