皆さんおはようございます。
このブログの読者の方は大半が毎月サラリーを得ている
いわゆるサラリーマンだと思います。
私も会社の経営者ではありますが、一応会社から給与という形で
報酬を得ています。
ただ、一番大きな違い
それは唯の従業員か、それとも会社の方針を決める経営側の立場か
という部分です。
昨日新聞を読んでいましたら
名古屋の大手のしかも老舗のパチンコメーカーが倒産したとの記事がありました。
昭和24年の創業ですから今年で65年間事業をしていたわけです。
ところが負債総額は 73億円
まあ大半が銀行系の借金でしょうが、かなりの巨額です。
そこで私はふと思いました。
商売は誰のために、何のためにするのか?
このブログの読者の方の中にも少なからず自分で会社を経営している
方もいるでしょう。
其の方に問います、
何のために商売をしているのですか?
金儲け?あるいは社会貢献?
それは誰のため?
自分自身かそれとも従業員のためか、
毎日ただ漫然と同じ事を繰り返す、あるいは銀行にそそのかされて
賭けかもしれないが、設備投資を増やす
いずれにしても、結果は必ず数字となって(決算報告書など)出てきます。
しかも今の世の中儲かっているように見えるパチンコ業界でさえも
競争が激しく今回のようにメーカーでさえ倒産する。
街中のパチンコ屋など私の住む横浜の繁華街、伊勢佐木町あたりでも
乱立し、常に廃業、新規出店を繰り返している。
つまりどんな業種でも少しでも経営方針や先を見誤ると、恐ろしい結果が
待ち受けているということです。
そういう私自身も今の商売の基本を学ばせてもらった
シーサイドモーター が1980年に倒産しました。
その後も、一時は栄華を誇った東京の オートロマン、インターナショナル通商
アートガレージ、チエッカーモーター など
今は跡形も消えてありません。
つまり車屋稼業も続けるのが非常に難しい商売であるということです。
では私の場合、
なんでこの仕事、商売をしているのか?
1、食い扶持を稼ぐため、できれば同じ世代よりも贅沢をしたいから
2、扱う商品 すなわちスポーツカーが好きだから。
3、会社組織にして従業員を雇い、自分の自由になる時間を稼ぐため
要約すると
”お金と時間”、おまけで”知名度”です。
その意味で、私は昔のシーサイドの社長 己晴さんのような
毎日計算機と格闘するような日々は絶対にやりたくないと、昔から決めていました。
誰かから(銀行などから)金を借りるから返済をどうするかで悩むのです。
だったら、金など借りない程度の商売をすれば良いじゃない、
キャステルは設立後既に35年が経ちますが、未だに無借金です。
その間コツコツと?貯めてきたお金
つまり会社の金融資産
現在 現金で1億4千万
在庫車分で6千万 合計2億円です。
疑う人にはいつでも銀行の通帳を見せます。
まあ、車屋としてはこの金額はたいした事はありません。
私の友人の 三浦商事の三浦さんなどは
時価2億以上する エンツオを数台、その他の車を足すと
数十億の資産です。
まあ、彼は彼、私は私の道ですが。
二人に共通するのは車が昔から死ぬほど好きという部分です。
もう40年近い友人です。
次は”時間”
これはどんな金持ちにもどんな貧乏人にも一日24時間共通です。
普通の勤め人は朝の8時半か9時ころに出勤して、午後6時くらいまでの仕事。
その間、基本会社に拘束されます。
区役所の職員が勤務中にパチンコ屋に行ってたら首になるでしょう。
でも経営者だったら?
私はその会社、あるいは商店が毎月決められた売上、
そこから生じる一定以上の利益、それらをクリアーしていれば
時間は自由にして良いと思います。
それが経営者の特権です。
その代わり、それらがマイナスになれば全ての責任、
批判は経営者が受けることになるわけですから。
次に”評判”
それは大概その会社というより、経営者に向けられます。
よほどの大企業でない限り。
こんな小さな会社の経営者である私でさえ
ネットの検索で、名前から10ページにも及ぶ
賞賛やら批判やらが出てきます。
私は一言で言って、「どうでも良い」
別に他人に評価を得るために商売をしているわけでは無い
極論すれば自分と従業員のために商売をしているのです。
キャステルを信用して車を買って頂いたお客様に
最高の商品をお届けするのは、これは当たり前のこと。
よく、当社はお客様の為に、、、
云々言う輩がおります。
テレビのCMでも、お客様がより健康になることを心より願って、、、
本音は商品が売れてもっと儲けたい、
そんな事を言わずとも本当に価値のある商品ならお客は黙って買います。
「評判」という作為的なものに惑わされてはダメです。
相手の会社が、あるいはその商品が自分の期待に得るものかどうか
自分の眼で見て判断する、
そこが大事です。
全て、結果は自己責任ですから。
それを私は相手を信用して買ったから、あるいは投資したから、、、
などとは絶対に言うべきではありません。
信用した時点で相手に任せたわけですから、自分の判断が自己責任ということです。
話をまとめます。
1、商売とは基本自分のため、その次に従業員のために金を稼ぐ手段と割り切るべし
つまり方法であって、目的ではない。
2、稼いだ金を使って楽しい時間を過ごすために効率よく仕事し
自由になる時間を作り出すべし。
いくら何億の金があろうと、時間が自由にならなければ何の意味もない。
時間は金で買うべしと自覚せよ。
「人生一寸先は闇」と言うことわざがあるだろう。
私も貴方も今年の暮れまででさえ予測することは不可能ということだ。
人生は厳しい道乗り、
だからこそ乗り越えて行かなくてはならない。
自分自身と身の周りの人のためにも。
それを私は新聞を読んで感じました。