Dino GTS のお話し その2

皆さんこんにちは。

前回のブログでディノのオールペイントのお話をしましたが、
読者の方から、キャステルの塗装とはどんなやり方ですか? との質問を頂きました。
よく全塗装とは言いますが、これはかなりピンからキリまで範囲が広いものです。
特に古い車ですと、数度に亘って重ねたように塗装しているケースもあります。
ですから表から削っていくと、マーブルの飴のようにいろんな色が現れる、そんな事もあります。
あるいは、錆びた部分を切り継ぎ、パネルとパネルをリベットで留め、(本来は溶接で繋ぐ)
それを隠すために上からパテのてんこ盛りをしたのとか、色々です。

ただし、塗装というのは下地の金属を保護するのも当然ですが、
ボディの全体の張りや、その色によって得られるアピールを重要視しなければなりません。
おまけに女性と同様に、若い時の素肌の様にピンと張った透明感も大事です。
そのためには基礎となる下地を出来る限り整え、上には極力薄くファンデーションの様に
色を入れると、この薄く塗るというのがポイントです。

そうするとボディのラインは はっきりと目立ち、線はよりシャープになり、曲線はより
エロチックに丸みを帯びます。

ではその重要な下地はどうやってこしらえるのか?
これはまず、一番元になるパネルの金属部分を表に現さなければ始まりません。
そうすると、古い車ではしばしばぶつけたところを簡単なやり方で直していたり
(先程述べたように)
あるいは水がたまる袋の部分が自然に錆びて穴が開いていたりと
その車の今までのヒストリーを物語るかのように今まで隠していたボロが全部現れます。

それを丁寧に直すか、パテでふさいであとは知らんふりをするかで
5年後、10年後の車体の状態が大きく変わってくるというわけです。
これらを言葉で言えば板金作業です。
ただ、金属と金属を衝き合わせるための溶接やら、新規に取り付ける
パネルの部材を曲げるためにハンマーで叩いたりやら、
そこらはかなりな熟練した技が必要になります。
誰でも上手く出来るわけではありません。

しかも板金塗装の会社からすれば手間ばかり食い、効率の悪いこのような
作業は出来るだけ避けたいのが基本です。
ですので、結果現在当社の仕事を請けてくれているのは、
元々が車を治すのが大好き、綺麗に復元するのが大好き、
そんな職人の集団になるわけです。

おそらく全体の1割もそのようなお店は無いと思います。
では画像で解説してみましょう。

まずは剥離です。
Dino GTS 2011 dec1

この車の場合、非常に珍しく元のペイントのまま保存されていたので
画像の様に下地のパテも薄く、剥離も比較的簡単でした。
ただ、大概は塗り重ねている場合が多く、手間が掛かる事が殆どです。

Dino GTS 2011 dec2

Dino GTS 2011 dec3

この作業は殆ど人間の手で行います。
スクレーパーという道具を使って、薬品をかけ柔らかくした塗面を剥いでいくのです。
大変地味な根気のいる作業です。

最終的にはこのように全て金属の下地にします。

Dino GTS 2011 dec4

Dino GTS 2011 dec7

Dino GTS 2011 dec6

本格的な板金塗装が如何に大変かお分かりいただけると思います。
それとこの固体がいかに状態がよかったかも理解できると思います。

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