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朝日が昇らない夜は無い

皆さんおはようございます。

私は最近、朝の5時位によく目が覚めることがあります。
ベッドでもう少し眠ろうとしますが、
逆に頭が冴えて次から次へと昨日の反省やら今後の見通しなど、
普段、昼間に考えるよりもシャープな答えが出てきます。
不思議ですね。

それでひと段落した後は、
何もせずベッドに寝ているだけではもったいない気がして、
リビングに移動し、直ぐにテレビのリモコンをオンにします。
まだ窓の外は真っ暗。
けれど、テレビ画面には、
モーニングショーの局アナが3人ほど並んで、こちらに笑顔を向けてくれます。
最近は何処のキー局も可愛い子が多いので和みます。

そうこうしているうちに時刻は6時半を過ぎ、ようやく外は白み始めます。
お天気の良い日は朝日が昇ってくる。
そのだいだい色をした太陽が東の空から上ってくるのを見ると
ああ、俺は今日もこれから一日を過ごせるのか、、、
と感傷にふけった気分になります。
これが早起きの一つの徳。

テレビのニュースも速報性があって良いのですが、
私は新聞派。
サンダルを突っ掛けてマンションの下に降りていき
朝刊を取ってきます。
それをくまなく読むことが私の日課です。

皆さんもよくご存じのように、私の職業は「高い外車」を売る事。
「高い」とは相対的な物で、
別にヤナセの新車の様な「定価」があるわけではありません。
ということは、「相場」というものがあり、それは日々変動していくというもの。
何が一番大きなファクターか?
当然景気です。
それも私が扱う「ビンテージカー」は完全にグローバルなものですので、
世界の先進国の中でも特に「アメリカ」の景気動向に左右されます。
簡単に言えばアメリカ国内で多数開催されるオークションが
その一つの指標になります。

ひと昔前は、個人同士の取引が主流でしたが
其処での取引金額は、表には出ないのが普通でした。
次に現れたのは「フェラーリマーケットレター」という
毎月発行されるフェラーリに特化した個人売買を手伝う雑誌です。
其処には売り手の車種の明細と、希望金額が書かれており
最後のページには6か月前、一年前のそれぞれの平均相場価格が書いてあり
値段の変動が一目瞭然でした。
30年前くらいの話です。(1985年頃)
基本、アメリカ国内の雑誌だったのと、本屋では売ってないものでしたので
日本でそれを見ているのはごくわずかな人間しかおりませんでした。
勿論、私は通販で取り寄せておりましたが。
まだパソコンが普及する前です。
なので現地で行われるオークションの結果も其処にいなければ分からない
そんなアナログな時代です。

そして時代は移り変わり、誰でもパソコンを持ち
今や携帯も小さなパソコン代わりになる時代です。
そしてごく一般の人が、「このあいだのRMオークションはひどかったね、、、」
とあたかもその場にいたかのような言葉を吐きます。
けれども私は、こうはっきりと申し上げます。
「車の相場は、実際売り買いしている者にしか分からないですよ」
ましてや、その基準となるオークションに
貴方は一度でも行って見たことがあるのですか?

いつも言うように、私は1985年頃からアメリカに通い始め、
年間5回は、主要なオークションに全て顔を出し、
ただ見るだけでなく、売ったり買ったりもしてきました。
つまり筋金入りの「プロフェッショナル」なわけです。
ひところに比べて専門家のアマチュア化、
あるいはアマチュアの専門家かぶれが指摘されます。
それだけ職業の「壁」が薄くなった証拠だと思います。
医者のような国家試験を必要とする職業は別ですが。

車の販売は一応登録が必要ですが、有名無実です。
つまり誰でもできます。
私はそんな時代にあっても自分のキャリアを信じ、
自分の眼で見たものだけを信用する、その姿勢を貫こうと思います。
職業に於いても何が本物か、自分は本当のプロと言えるのか?
それを自問することが大事です。

この道43年の車屋のプロより。

プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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