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松沢己晴の人生その2

皆さんおはようございます。

当社の工場は、幸い最新型のエアコンが取り付けてあるので
従業員はこの暑さでも仕事が出来ます。
しかし、工場を開いた15年くらい前は空調など有りませんでした。
なので、夏は扇風機だけ。
しかし、人間は快適さに慣れてしまうと、
もう以前の様な我慢は出来なくなります。
これは進化ではなく、退化と言うべきでしょう。

車も同様、エアコンガンガンに効かせて車を走らせていると
締め切ったウインドゥから見る周りの人たちとの距離は完全に異なります。
曰く、お前らは暑い日差しの中、汗をかきながら歩く人たち
俺はエアコンが効いた快適な空間で移動できる特権?階級
その代わりエンジンからは大量の熱を周りにまき散らしている。
昔の様にクーラーが無く、車の運転手も窓を開けて汗をかいて運転しているなら
これは歩行者とも平等
つまりテクノロジーが進化した現代は完全に『格差社会」
歩道を歩いていると、よく見かけるエアコンのコンプレッサー
大量の熱を外に向けて放出している。
当社の場合も例外ではない。
何だか歩行者にわざと熱風を浴びせかけてるかの様。
本当に申し訳なく思います。
極論を言えば、金で快適さを買える人だけが快適に過ごせる国
いつのまにか日本はそういう国になりました。

さて、話は44年前に遡ります。
私を面接してくれた樋口さんは、チラッと私の履歴書に目を通すと
「いいよ、明日から来いよ」
と、ぶっきらぼうに言いました。
彼からすれば、どうせ長続きはしないだろう
そう思ったと。

実際、
その後ビルが出来てから何人もの営業希望の人間が会社を訪れました。
新築10階建ての自社ビル、1階は綺麗なイタリアンタイルを敷き詰めたショールーム
その中を飾るのは、ランボルギーニやマセラーティの新車たち
これを見たら誰でもが入社してくるでしょう。
一番多い時で5人くらい営業がおりました。
ただ、その中身は一癖も二癖もありそうな連中ばかり。

例えば貴方がその場にいたとして。。
「どうやって高額なスポーツカーを売りますか?」
しかもまだその頃は、フェラーリでさえ知名度は低く、
ましてやランボルギーニ、マセラーティなど
誰も見たことも無い、知らない時代です。
たまに国産のスポーツカーや、ポルシェ辺りでショールームの前に
車を停める人もいましたが、入口のガラスドアーを開けて
中に入る勇気のある人はごくわずか。
大概、国道沿いの大きなガラス張りのショールームを外から
眺めるだけ。
そんな状態で営業?
なので、新社屋が出来てから入社してきた男達は次々と辞めていきました。
多分彼らは高級スポーツカーを売れば、
高級な収入?が得られるとでも期待したのでしょうが、
現実はそう甘くはありません。

かくいう私も晴れて綺麗なビルのショールームで
華々しく営業マンとしてスタートできるかと思いきや、
営業部長の石橋さんから告げられたのは、
お前は2階の工場で学校で学んだ知識を活かして(航空高専原動機科卒業)
部品の管理をやりなさい。
”ガーン”とショックを受けましたが、へこたれないのが私の取り柄。
何しろ5年の学校を7年もかけて卒業?したくらいです。
しぶしぶ私は1974年10月から出来たばかりの2階の工場で
部品管理の仕事に就きました。

つづく。

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