皆さんおはようございます。
私の好きな”タイガー&ドラゴン”の歌のセリフで始まったが
プロとはそう言い切れる何かを持っていることが大事だ。
そこには長年の経験と失敗を重ねて得た「知識」があるから。
逆に言えば、それを有効に役立てない男はアホということ。
私は1974年 昭和49年の4月からこの道に入った。
通算すれば45年のキャリア
他にそんなキャリアの持ち主がいたら、是非話をしてみたい。
フェラーリに限らず、ポルシェでもなんでも結構だ。
そのおかげで、当時新車で日本に初お目見えした
フェラーリの365BB、ランボルギーニのLP400カウンタック
それらを実際にこの目で見て触り、運転することが出来た。
これは非常に貴重な経験だろう。
あれから45年
365BBにしても、LP400にしても当然くたびれてきている。
人間だって男も女も45年の歳月を重ねれば当然老いてくる
目じりの皴もあれば、病気にもなるだろう。
でも幸い車の世界では「レストア」と言う名の「再生」が出来る。
つまり生まれた時の新生児の状態に戻せるのだ。
でも一つ言えること、
それを行うドクター或るいはマネージャーは、
正確に「新生児の状態」を記憶しデータで持っていなければならない。
車で言えば、新車時の各部のフィーリング
ボディラインや塗装の色、その肌合い
内装のシートなどの細かい表情
BBで言えば、サイドサポートのふくらみ具合、
これは365と512キャブ、また512インジェクション 全てが異なる。
座面のかまぼこ状のふくらみも同じ。
また、使うレザーの質感も大事
このように1つ1つ上げるとキリがない。
だから大事な車を任せるには、
当然最高のエキスパートが必要になる。
200~300万の車ならいざ知らず、3000万以上もする車なら当たり前の話。
だから選ぶ場所や相手を妥協してはならないということ。
そういう意味でキャステルは、
日本最高のキャリアとクオリティを持つと自分達を戒めるためにもそう断言しよう。
よくディノを初めて買ったような連中で、
「キャステルの仕上げはダメだよ」と知ったかぶりで言うような奴がいる。
だったら其のディノを私に見せに来いと言う。
そして私と話をしたら何が本物で、何が偽物かが分かるだろう。
私はまだ、日本に数台しかディノがない頃から見て走らせ、
現在までに自身で販売した数は、
246が150台、206が15台だ。
特に206は全生産台数150台の10%を手掛けている。
世界最大のアメリカのオフィシャルフェラーリクラブ
☆FCA(Ferrari Club of America)
ここのコンクールイベントで、15台参加したディノの中、
3番目のシルバープライズを取ったことがある。
文句を言う前に私と同じことをやってみろと言いたい。
さて、今回何度もお勧めしてきたブルーの365BBが売れた。
プロが勧めるには必ず理由があるということ。
だから、「俺の話を聞け」となる。
この車は更にもう一度リフレッシュする。
仕上がりが楽しみだ。
お客様も私も。

