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「F40」 のお話

皆さん おはようございます。

いよいよ師走。今年も残り僅かとなりました。
平和な一年だったと振り返りたいのは山々ですが、
今年も世界各国、また我が日本国でも
沢山のトラブル、事件事故が相次ぎました。
当たり前かもしれませんが「人間」という動物は、
知能が他の動物と比べて遥かに発達した分、
それを良い方向へではなく、
それぞれの「エゴ」の方向に使うという愚かな生き物です。

だからいつまでたっても世界平和など達成しない。
おそらく数百年経っても、
それぞれの国同士の争いは、形を変えて続いているでしょう。
あるいは「SF」の世界のようにある日、
人工知能が「自我」に目覚めて人間を支配する様になるかもしれません。

まだ暮れだ盆だと呑気にいられる我々の時代はマシかも。
そういう意味で、
”一般人あるいは大多数のサラリーマンにとって「自動車」とはなにか?”
言うまでもなく「移動の手段」でしょう。
最近では車を持つこと自体が環境に与える影響、
天然資源(ガソリン)の消費、CO2の大気への影響 等など、
所有者へ課せられる時代へと変わってきました。

そういう意味で、たまたま私が扱う「スポーツカー」
これは極論すれば、社会にとって何もメリットが無い道具
極々一部のマニア、それもかなり裕福な富裕層だけの「おもちゃ」
そう言うと語弊がありますか?
元ZOZOタウンの社長が、「スーパーカーは子供たちに夢を与える道具だ」
などと言い訳じみたセリフを吐いていましたが、
ハッキリ言って、現代でスーパーカーを持つことは、
完璧に「自己満足」の世界。

今の子供にとっては、現実や現物よりも、
ゲームの様なバーチャル世界の方が、よほど面白い。
それを逆から見れば、子供でさえ今の世の中の矛盾、格差、将来性の無さ
などを肌で感じ、どうせ現社会であがいても所詮「無駄」
だからせめてバーチャルの世界に逃避する
この図式です。
間違っておりますか?

と言いながら、今日も完璧に時代錯誤の車のお話。
私も商売ですから、0.01パーセントの富裕層への提案です。
「フェラーリ F40」
1990年前後にかけて1200台程作られた
フェラーリ最後と言える「マッドマシーン」
何が狂気か?
安全性、安定性、など普通の市販車なら必ず要求されるであろう
要素をすべて無視して狂気とも言える「加速」「最高速」のみを
追及した空前絶後の「じゃじゃ馬」
幸い?私はこの車のデビュー間もない頃から触れて乗ることが出来、
この車の実態はよくわかっています。
私が販売、扱った総数は10台
その中でも記憶に残るのが
ヨーロッパで10000キロくらい走ってきたユーズドを
日本に入れ、走った時。
なるほど、これが本物の「走る狂気」かと実感しました。

その1:路面が乾いているにも関わらず、信号で発信して
1速でフルブーストをかけたら、リヤータイヤが空転して横滑りしそうになった。
よくある、ゼロ400とかの初めからタイヤをスピンしてではなく、
4000回転くらいでトルクが乗ったと思ったら、
ターボのブーストが急激に跳ねて、ホイルがスピン
普通あり得ない出来事。

その2:場所は言えないが、かなり長い直線が続く高速道路
3速、4速でアクセルふみっぱ無しで250キロ
マニュアルシフトなので、ステアリングから右手を離さないと
シフト出来ない、しかもシフトゲージは結構固い
ちょっとでもブレたら非常に危険。
なので慎重に、かつ正確に5速に入れて前を見ると
視界が速すぎて狭くなり、前が細い「線」に見えた。
チラッと速度計を見ると、「300」 
これは本当の話。

そんな命知らずの貴方に贈るプレゼントがこちら。
最も値段が高すぎて、普通の人間には手が届かないよね。
安心した?

F-40 2019 -1
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(045) 663-4660 
担当 しのもと

プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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