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Ferrari 365BB

皆さんこんにちは。

今日ご紹介するのは、フェラーリに於いて欠かすことの出来ない
アイコンとしての名車、365BB 正式には 365GT/4 BB です。
今更ですが、この車の凄いところは、それまでのフロントエンジン一辺倒だった
フェラーリが初めて採用した、ミッドシップに12気筒エンジンを搭載したモデル
ですので、エンジンもそれまでのV型を改め、水平対向に
コクピットも古典的なアナログスタイルから、デジタルなメーター配列など
革新的に改良を受けました。

この日本一号車が来たのは、1975年の秋頃
当時私はシーサイドモーターの営業としてようやく認められつつありました。
レッドとダークブルーと2台同時に入港したのですが、
レッドは今は亡き 市川人生さんが手付けを打っておられ、
そのまま車検の準備で工場に運ばれ
残りのブルーがシーサイドのショールームに入ってきました。
その日私は夕方頃外出先から戻り、ショールームのスポットライトがあたる
低くて小ぶりに見えるBBと対面しました。
第一印象はそれまでにないモダーンなデザイン
フロントカウルはかなり低くて、シャープなイメージ
比べてリヤーはエンジンを搭載しているせいか、割と腰高に見えました。
誰でもそうですが、興味の対象になる車には、まずドライバーシートに座ってみたいもの。
私も例外ではなく、すぐに軽いドアーを開けてドライバー席に座りました。
暗かったのでライトスイッチをオンにすると、今まで見た事が無いようなオレンジのメーター
ランプが点灯し、全てのランプがまるで宇宙船のそれのように輝いて感じました。
いわゆる近未来です。
それまでのフェラーリは、ディノにしろディトナにしろ、裸電球のような色のバルブを用いていたので
ぼんやりとした照明、いわば長屋の街灯
それと比べるとBBは今でいえばデジタルライトのディスコのような照明
完全に近未来でした。
メーターの数字のデザインにしろ、その配列にしても。

次に私がしたことは、ミッションの操作です。
それに伴いクラッチペダルを踏んでみると、かなりな反力がある、
重いペダルでした。
シフトゲートをエンジン停止時でも操作するときは、必ずクラッチを踏むことを心掛けて下さい。
安全に繋がります。
ディトナと比べてもかなりショートストロークに見えたソフトレバーは
実際にファースト、セカンドと入れてみても
かなり正確にかつストロークが短く、スッという感じで各ゲートに吸い込まれました。
私は今でもこの感触が気に入っています。

その日はそこまでにし、お楽しみは取っておきました。
次の日、伝説の”デイトナ遣い”の異名を持つ
東京のお客 Mさんが噂を聞きつけて会社に来られました。
この人は40年経った今でも右に出る人はいないと思える
究極のドライブテクニックを持った人でした。
多分レース界にいたら有名なレーサーになっていたと思います。
当時彼の職業は「非鉄金属屋」でしたが。
つまりアルミニュームとか銅などを回収して売る商売です。
例えばパワーのある車で直線を加速するのは誰でも出来ます。
アクセルを踏めば今どきの車ならいとも簡単に200キロオーバーするでしょう。
けれど限界が100キロとして普通の人が80キロでしか回れないコーナーを99キロでリヤーを
スライドしながら回れるのは一部の人しかおりません。
この人がそうでした。
と同時に彼のディトナは完璧に調整され、当時のどのスポーツカーにも負けない
パフォーマンスを持っていました。
私も数度運転させてもらいましたが、1速でアクセルスピンするのは当たり前
2速に入れてからもアクセルコントロールでリヤータイヤが空転するのは
彼の車だけでした。40年経った今でも。
なので、新型のBBにとても興味があったのでしよう。
彼は己晴さんとも仲が良かったので、事前に根回ししていたのでしょう、
「くらちゃん、己晴には言ってあるから走ろうぜ」
そう言いました。
まだ日本に2台しかない貴重な車です。
けれど当時のシーサイドはすべてに於いて「柔らか」でした。

この続きは次回。
まずはこの365BBをご覧ください。
1976年最終型
フルレストア終えたばかり。
それを行ったのはドイツの「オフィシャルな」 フェラーリディーラー
なので、オリジナルに忠実に仕上がっています。
勿論お金を出せば買える販売車両。
お問合せ下さい。
045-663-4660 まで。
生産台数 385台の内

365BB 2010-1
365BB 2010-2
365BB 2010-3
365BB 2010-4
365BB 2010-5
365BB 2010-6
365BB 2010-7
365BB 2010-8
365BB 2010-9
365BB 2010-10

フロントグリルがフル格子、およびマーカーレンズが白なのは
イタリア本国のみの仕様。
マフラーは新品のチュービだがオリジナルの3本出しも付く。
シートのメリハリも良い感じ。




プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年が自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
45年経った今も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま、
ひたすら走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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