皆さん おはようございます。
身近な環境でコロナは落ち着いたでしょうか?
当社は幸いスタッフ誰にも感染者は出ず、
毎日平常通り仕事をしています。
さて今日ご紹介するのは Dino 206 GT
つまり ディノ最初期モデルです。
生産は1967年から69年までの2年間
台数は150台
つまり非常に希少性の高いモデルだと言うことです。
同レベルの246と比べると価格は約5割増し
それをどう捉えるかは貴方次第です。
ちなみに私は生産台数の1割、15台の販売実績がありますので
この車の特徴、性能面においても非常に詳しいわけです。
昨日、書き忘れた 246との走行フィールの違いを説明します。1、まずエンジンをかけた時のフィール
後でも述べますが、206のエンジンの最大の特徴は排気量と、ブロックがアルミであること。
なので、セルを回したとき、246に比べると軽い音のまわり方をする。
次にエンジンが始動した時も246に比べると軽い音
音を言葉で説明するのも難しいが、ヒューンという感じ
比べて、246はブイーン という重い音
2、ギヤーシフトのシンクロも異なる
シフトゲートを比べると分かるが,206と246のLまではポルシェシンクロの
ストロークが大きいものがつく。
比べて246はワーナータイプの ストロークの短いもの。
シフトフィールは206は非常に軽い、まるで指一本でも操作ができる程
ただ、軽すぎてシフトミスをしやすい欠点がある。
ニュートラルの位置での横方向も軽いから
比べて246はかなりしっかりとしたフィール、時々重く感じる時もある。
3、仮に1速でスタートして4000回転まで引っ張ったとする。
206は「一応」加速するが,トルク感がなく「遅い」
この時代フェラーリはライバルをポルシェの911と定めてこのディノを開発したといわれているが
少なくてもエンジンは比較にならないくらいパワー不足
仮に206のエンジンを低いギヤーで7000回転まで引っ張ったとしても
思うほど速度感は無く、ポルシェのような高回転での「キレ」が無い。
ここらがエンジンのポルシェ、デザインのフェラーリと言われる所以だ。
比べて246になると、エンジンを全面見直し、ブロックも量産に向く鋳鉄にし
カムプロフィールもむしろ低速重視にした。
その結果低い回転数からトルクが出て、街乗りはし易くなったが、
高回転でのスムーズさは無い。
一応回るけど、苦しいという感じ。
ポルシェのようなレブを超えても、更に自分から駆け上がるような迫力はない
4、なので基本私は尋ねられたら246を勧める。
理由はバランスが良いから。
もう一つ、206の「最大の欠点」
ブレーキのキャリパーがデカすぎて、オーバーサーボになる
つまりブレーキがつんのめるほど効きすぎるという意味
なので、峠などで微妙なブレーキングが難しい
5、結論、206は最初期のディノとして、コレクションアイテムとして
存在する。
その意味を理解することが大事
では次に簡単に246との違いを説明します。
1,まずはボディがオールアルミニュウムで出来ている
これは当然軽量化を目指したため
車検時の実測で 206は1050キロ 246は1240キロになります。
2,全長が246と比べると 12センチ短い
これはドアーからリヤーフェンダーまでの部分の長さで違いがある。
なので、246はリヤーが少し長い印象がするが206は寸ずまりのイメージがある。
3,エンジンの排気量が
206で約2000cc 246が約2400cc と400ccの差がある。
それだけではなく、エンジンのブロックが206はアルミ製
246は一般的な鋳鉄
なので、エンジンの音質が206の場合軽くて少し響くような音質
比べて246は重い音質となる
4,マフラーの形状が異なる
206は水道管のような細いパイプが4本
246はその他のフェラーリと同様の太いパイプのものが付く
但し、ちまたでみかける206はほとんど246のものに替えられている。
理由は腐ってきたとき換えの部品が無いから。
けれどキャステルには完璧リプロで作った物がある。
5,前後のバンパーのデザインと、太さが異なる
206は細くて非常にシャープ
246は太くてがっしりとしたイメージの物が付く
これもキャステルにはリプロがある。
6,ガソリンキャップ
246はリヤークオーターの中に隠されているが
206は外側にむき出し。
これもオリジナルが無くなっている車が多い。
キャステルでは完全にリメイクした。
7,ホイールのセンターロックのスピナーも 206専用の物が付く
このように以外と細かい部分が246とでは異なる。
なので206を選ぶと言うことは、どれくらいオリジナルを保つかと言うこと。
キャステルに任せば間違いは無い。
現在ある販売車両は206だが206の特性が失われている状態
だから私の提案は完全に時間をかけてレストアをすること。
これが条件だ
車は東京にあるので、いつでもお見せすることが可能
アポを取って下さい
バンパーが細いのがわかるかな?

これもマフラーが246のが付いている


これがオリジナルのマフラー

これが246

右が当社の制作したコピー、左がオリジナル
ステンレスを削りだしで作った

アポは
045-663-4660
フロント しのもとまで。