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F40 VS 288GTO

皆さん おはようございます。

今から30年前、世界のスポーツカーシーンは、
ようやくハイテクの恩恵を受け技術核心が始まりました。
その一つがコンピューター解析による空気抵抗の改善です。
バイクに乗ればわかりますが、時速100キロを超すと
猛烈な空気の「壁」が自分の身体に抵抗となって立ち塞がります。
だからバイクのレース仕様は、極端に頭を低くし、
なるべく空気の遮る面積を少なくしようとします。

レース用のレプリカモデルも多いのですが
実用的には街乗りで肩に掛かる負担が増え、
また視界もヘルメット越しに上を向かないとならないので、かなり疲れます。
ハーレーの様なライダーの直立、あるいは寝そべるようなポジションに比べると
その違いは一目瞭然です
スピードを出せば出すほど。
ではスポーツカーの場合
例えばフェラーリで言うと、1960年代までは全くと言って良いほど空力には無頓着。
最高速度もそれほど出なかった事も理由です。
皆さんが好きな”ディノ” 私も大好きですが、
この車のフロントノーズを見て下さい。
dino blue-2

スポイラーのようなダウンフォースを生むためにデザインは一切有りません。
365GTB/4 デイトナもそう。
daytona blue 2019-1 (2)

ディノもデイトナも、私はサーキットで走らせましたが、
やはり180キロを超えると、ステアリングが浮き上がり不安定になりました。
それを改善したのが、365GT4 ’BB’
365BB silber-2020-4

これは当時、ピニンファリーナがトリノ工科大学の風洞施設を用いて
フェラーリで初めて空気力学を優先したデザインを起こしたモデル。
そう記録されています。
私は何度もこの車で250キロ程度を出しましたが、かなり安定しておりました。
フロントのボートノースと言われたボディ下部から底面を流れる空気の流れが
スムーズなのがその要員です。

時代はさらに進んで F40の場合は完全にレースカーのギミックを用いて
ウルトラ空力マシンに仕上げました。
これの前身 288GTO と比べるとその差異は歴然です。

288GTO 2010-may-11
288GTO 2010-may-10
288GTO 2010-may-1
288GTO 2010-may-9
288GTO 2010-may-8
288GTO 2010-may-5
288GTO 2010-may-3

288GTOがスタンダードなスポーツカーデザインとすると
F40は 空力重視のハイテクマシンというイメージ。
なので私も初めてF40を見た時、何となく違和感を覚えました。
「真横からのデザインはカッコ良いな」
「けれど真正面からは「ヒラメ」みたい」
「真後ろからはロボットの出来損ないのようだ」

F40 july 1
F40 july 2
F40 july 3
F40 july 4
F40 july 5
F40 july 6
F40 july 7

徐々に慣れていきましたが。
その空力重視のおかげで、この車は200キロの壁を越えても
300キロ近くでも車体を地面に抑えつける「ダウンフォース」が強力に効いて
風の抵抗をびくともしない、そういうパフォーマンスを生みました。

比べて 959の場合
デザイン的にはそれほど空力を意識したようには見えません。
なのでポルシェの場合、得意の4輪駆動をコンピューターでさらに細かく制御し
車全体がハイテクマシーンのような作り方。
なので959のステアリング周りを見ると、
車高は自動的にスピードに応じて調整するが
前後の駆動力、ダンパーの堅さ、などドライバーが選択できる。
多数のスイッチレバーが着いています
なのでひとたび、それらをコントロールするコンピューターに不具合が生じると大変。
ただのエンジンパワーのデカい4輪駆動車になります。
私がF40と高速バトルをした時もそうでした。

前回お話ししたように、日曜日の早朝ほとんど他車がいないときに
私は瞬間でしたが 時速300キロをF40で経験しました。
アクセルを緩めておちついてから、バックミラーも見ると
後ろにいた 959が見えません
あれおかしいなと思いながら予定の高速の出口を降り
予定していたレストランの駐車場に入れました
しばらくして959が到着
私は皮肉ぽい口調で
「着いてこれませんでしたか?」
と言いました
いやそんな事はないけど、帰りに乗れば解るよ
そうして帰りは私が959のステアリングを握りました
F40は 並列のターボチャージャー(IHI製の国産)
が3000回転くらいから同時に加圧するシステム
959は3000回転で一つ目次に5000回転で二つ目と
2段式のターボチャージングです
私は2速3速と6000回転くらいまで加速し時速は200キロ
ところがそれ以上加速しようとするといまいち直進性がよく有りません
なんとなくフロントが浮く感じ
私はこれは959のサスペンション制御がおかしいとすぐに判断し
無理をしませんでした。
やはり電子制御はデリケートです
比べてF40は極めてシンプル
その違いでしょう
どちらが好みか?
私はF40に手を上げます
理由はシンプルイズベスト これだからです。




プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
46年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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