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車とは時代を映す生き物

皆さん おはようございます。
8月8日~16日まで
長い人で9日間、休みを取る人もいる様です。
今年に限っては、
浮かれて海外に行くとか長距離移動するとか難しい夏休みです。

変わって車の話題へ。。
最近、日中35度超えでも
私の乗るベンツを始め、国産、軽自動車も含め、
水温計が90度を超える事は全くなくクーラーもビンビンに効いている。
幾ら外気温が高くても車の屋内は別世界です。
つまり快適空間。

ならば、歴史を振り返り1970年代
つまり僅か50年前。
毎年夏場の車での移動は 「不快的空間」
皆、汗をタオルで拭きながら少しでも外気、それも熱風に近いのだが、
三角窓を開いて屋内に籠った暑い空気をかき回そうとする。
それが当たり前でした。

当時のクーラーは今と違い、
ビルトインではなく助手席のダッシュの下に吊り下げるタイプ
それも標準装備ではなく、トヨタでいえばクラウン、日産ならセドリックなど
高級モデルだけのオプション。
それが1970年当時の車に関しては常識でした。

ならばキャステルが扱う当時のフェラーリ、ランボルギーニはどう?
さすがにフェラーリと言えば世界最高の高額なスポーツカー
当時を代表する 365GTB/4 通称 デイトナ (1968~1974年)
daytona blue 2019-1 (2)
daytona blue 2019-2 (2)
daytona blue 2019-3
シフトレバーの前にある、二つのダイヤルスイッチがクーラーのもの
daytona blue 2019-4

これにはオプションながら、ほとんどの車に付いておりました。
買う人はかなりの金持ちだから隣に乗せる奥さんへの気遣いでしょう。
しかも、しっかりビルトインで外からは見えない様に。
何故なら助手席吊り下げだと、奥さんの足下にぶつかる可能性があったからです。
もしそれが原因でハイヒールに傷でもついたら2度と乗ってはくれません。

次にフェラーリが出した、当時とすれば非常にセンセーショナルな
365GT/4BB 通称ベルリネッタボクサー
365BB silber-2020-4
365BB silber-2020-5
365BB silber-2020-11

なにしろフェラーリ初の 12気筒をミッドシップに搭載し、
それまでの伝統だったV型エンジンを辞め水平対向にした革新的なモデル。
当然これにも標準装備として「クーラー」が付きました。
では、これらは実際、走行して効いたのか?
皆さんの知りたいところでしょう。

答えは高速道路などではよく効いたが市街地ではあまり効きは良くなかった。

理由は、
当時のクーラーシステムはコンプレッサーがピストンが上下するレシプロ型
つまり常に高回転で回っていないとガス圧が低くなる。
ところが現代の車に使われているのはロータリー型
これは低回転でも一定のガス圧を出し安定している。
だから渋滞していてもクーラーは冷えている。
この違いです。

つまり当時は今ほど車の数が多くなかったし、
デイトナでスーパーに買い物に行く人はいなかった。
だから市街地走行は想定外
これが現実。

先日私はエスパーダの納車の記事を書きましたが、
1978年製造のランボルギーニも同じ
カウンタック LP400 (1975~1977年)
cauntach 2018 6
ダクトの下に着く 二つの丸いスイッチがそれ。
center cosole 1

標準で付いてはおりますが。
高速ではまぁまぁ効いているが、都心の渋滞に入るとダメ
これを「夏場だけだから」と割り切ってくれるお客様には感謝。
「けれど、俺は夏でも涼しく乗りたい」
そういう我儘な人もいます。
その場合どうするか?

当社では全部最新の機器を使う。
1、コンプレッサーを最新のものに替える。
2、コンデンサーの容量を増やし、それを冷やす電動ファンも
最新の強力なものに替える。

これだけでもかなり変わります。
しかも新しいロータリーコンプレッサーは電気を消費しない。
だから夏場の渋滞でもバッテリーが上がらない。
そんなメリットもあります。
もし、貴方のヴィンテージカーのクーラーの効きが悪いとお悩みなら
相談に乗ります。

045-663-4660 
フロント しのもとまで。






プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで
1974年、伝説のシーサイドモーターに入社。
49年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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