皆さん おはようございます。
例年8月になると、第3週の「モントイレーウィーク」は楽しみのひとつ。
私は職業が車屋である前に、一人の車好きでもあり
それがこの仕事を長年続けてこられた原動力です。
勿論世界を見渡せば、どこの国にも車好きは存在し、
それに優劣をつけるのは良くありませんが、
こと、ヴィンテージカー、ヴィンテージスポーツカーの事になると
やはりアメリカがナンバーワンです。
その原点は、何しろ国土の広さが桁違い。
日本だと近くのスーパーに歩いて行ける場合もありますが、
アメリカでは不可能。
必ず足としての車が必要になります。
現在、アメリカのハイウェイを走行する車の殆どが普通の乗用車、
1950、1960年代に流行ったガソリンがぶ飲みの大型車は姿を消し
日本と変わらないサイズの小型、中型車が大半を占めます。
しかし、いつの時代もお金持ちは存在し、
彼らは自分の存在感をアピールしたいと望みます。
その簡単な手段がデカい高級車に乗ること。
あるいは端から見て高そうに見える車に乗ること。
一昔前ならアメ車の愛好者は、キャデラック リンカーン
欧州車が好きな連中は、ロールスやベントレーなど。
その傾向は今でも同じで、アメリカの本物の金持ちは、やたらロールスに乗りたがります。
おそらく世界で一番のロールスの消費国がアメリカでしょう。
ではスポーツカーはどうか?
やはり世界中でフェラーリなど高額スポーツカー消費国のトップ
それはアメリカです。その証拠にアメリカ人を心の底では嫌っていた
かの「イタリア国粋主義者 エンツォ」も1970年から
「デイトナ」をはじめ、「ディノ」もUSモデルを作る事を許しました。
これが典型的なUS仕様のディノ
前後左右の リフレクター
フロントのターンレンズがへ凹んでいるの特徴


カムカバーの上の側に 丸いダイヤフラムが付く
これは寒い季節に 暖気をさせるために付く

もちろんメーターは マイル表示
水温計、油温も華氏表示

まさにメーカーとしての存続をかけた背に腹は代えられない処遇です。
なので、1980年までの 308、328 などはまだボディが小型で
我々日本人にとっては丁度良いサイズだったのに
355、360モデナと移り変わる毎にボディが太り、
つまりアメリカサイズになり繊細さが消えました。
ランボルギーニも同じ。
そうは言っても古き良き時代を偲ぶ人種は必ず存在し、
毎年8月にはモントレーという西海岸の保養地で
盛大にクラッシックカーの祭典が開かれておりました。
ラグナセカのヴィンテージレース
コンクールイタリアーナ
メインのイベントは、ペブルビーチ コンクールデレガンス
8月第3週のウィークエンドです。
ところが今年は、あのコロナのせいで、全部中止。
来年の復活を期待するしかありません。
私は1987年の初回を皮切りにその魅力、面白さに惹かれ
30年間も毎年ここを訪れました。
毎回サンフランシスコでレンタカーを借りて、
モントレーまで200キロほど走ります。
先ほども言った様にアメリカでは足車が無いと死活問題です。
だからこそ、車を大切にし、可愛がり、それを使って遊ぶ文化が発展したのでしょう。
比べて日本は、大名行列で解るように歩く文化です。
そんな「車文化論」を私と話ししたい人がいたら是非横浜までお越し下さい。
お待ちしています。
これは2016年のモントレー
ラグナセカ ヴィンテージカーレース










