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Ferrari 308GTB

私がシーサイドの営業マンとして働いていた頃
この車はイタリアからやってきました。
フェラーリ 308GTB
時は1977年でした。
今から43年前。
私がシーサイドに入ったのが1974年ですから
3年ほど経った頃
フィオラバンティ デザインの小柄なこの車は以前のどのフェラーリモデルとも似ていなく
かなり新鮮な印象を受けました。
当時まだ日本にはフェラーリ社の正式なディーラーは存在せず
シーサイドは誰にもはばかることなく、全くの新車をイタリアのディーラーから
直接買い付けしていました。
初めにまとまて3台ほど入ったのは 308GTBのファイバーモデル
今までのスチールで製作してきたフェラーリのボディ作りから
ファイバーを使うことで軽量化を図ろうとの意図はすぐに理解できました。
ただ残念な事に、ボディをファイバーで作るのは意外と生産性が悪く
しかもパネルの平面がどうしてもゆがむという欠点がありました。
確かに初期のファイバーではなんとなく面が平滑では無いなという印象でした。
そこでわずか100台で生産は打ち切り、以降は通常のスチールに移行しました。
ですので、1978年以降は全てスチールボディです。

いつもの慣例で新車をテスト走行するのは営業の特権です。
すでに私は営業のポジションではかなり良かったので
自由にテストをすることが出来ました。
エンジンをかけた第一印象は、今までのフェラーリと音質が違うなと
それもそのはず、それまでのエンジンは全てカムシャフトの駆動がチェーン駆動
対してこの308のV型8気筒は コックドベルトで駆動する新しいやりかた。
何が違いかって?
ベルトは簡単に言えば ゴム製
だから金属のチェーンに比べたら音が静か、というか殆ど無い。
それ以前のディノなどとは音質が違うなと。
同じように感じたのが、その少し前に入ってきた
フェラーリのフラッグシップである
365GT4 BB
これもディトナからエンジンを完全に設計し直し
ベルト駆動にしていから。
なので、308もBBも レシプロエンジンなのに
大げさに言うと まるでモータのような感じ
少しサウンド的には物足りないな というのがファーストインプレッション
ではと言うことで、ミッションをファーストにエンゲージしてみると
意外に堅い
今までのシンクロとはかなり違うなという感じ
そして軽く加速
今度はキャブレターの吸気音がよく聞こえて良い感じ
マフラーからはあまり音は出てこない
つまりこれはモダーンなシティユーズを目論だなとすぐに思いました。
1977-seaside_202008201800303ec.jpg
1978 年 頃
私は27歳


走行インプレ
これとよく比較されるのが、ランボルギーニのウラッコ
マセラーティだとメラック
いずれも同時期に作られた。
勿論私が在籍していたシーサイドモーターは
ランボルとマセラーティの総代理店
なので、この3車種についてはよくわかる
308GTBは1976年からの製造だが、
それよりもすこし前、1974年からフェラーリは今までのとは全く違う
新型エンジン、 V型8気筒 2000cc、 3000cc 
しかもカム駆動をベルトにした かなりモダーンなエンジンを載せた車を作り上げた
それが308 GT4
これはデザインが ベルトーネ製の 2+2 の4人乗り
ウラッコも メラックも 同じく4人乗り
とはいっても、後ろのスペースはごく狭く、
小学生の子供がギリだった
おそらく低価格、ファミリーユーザー向けを狙って作ったのだと思う
比べて、308GTBは 本格的な2シータ ミッドシック
デザインもピニンファリーナ と王道を行く
なのでおのずと期待するよね
何故なら、ウラッコも メラックも走らせるとピュアーなスポーツカーとは
言いがたい車だったから
勿論それから40年以上も経つ現代では、ウラッコもメラックもネオビンテージとして
価値があるし、好きだが。
ではお待ちかねの308はどうだったのか?
一言で言えば、期待外れ
比べて、ディノのエンジンは期待以上
どこが違うのか?
それは人間の5感に響くかどうか
アクセルを踏んでいって、ドライバーに「刺激」を与えてくれるかどうか
言い方が悪いが、これ以上回すとエンジンが壊れるのではないか?
みたいな緊張感
それがこの308には無かった
全然スムースだし、6000回転いっても壊れるような気配は全然無い
つまり良くできすぎの「優等生」
不思議な物で人は「優等生」ではなく「やんちゃな不良」みたいな人物に惹かれる
「フーテンの寅さん」がその代表だろう
なので、シンクロは強力、エンジンは回してもトルクが平坦で面白みが無い
やはりフェラーリも一部のマニア向けのとんがったスポーツカーでは無く
「売れるスポーツカー」に方向転換したなと、
ブレーキはまあまあ、ハンドリングはアンダー
だからコーナーを積極的に攻めるタイプでは無い
ところが面白い事に
308GT4は ドライバーのポジションが前にずれていて
フロントの見切りがとても良い
しかもミッションのファイナルギヤーがGTBに比べたら低く
加速感が良い
私なら箱根を遊ぶなら、GT4を選ぶ
車は走らせてみないと解らないよね、
だから私が指南役になる理由がそこにある。

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308はデザインで選ぶか、走りで選ぶか 2択だ
GT4はお勧めが数台ある。
おって紹介する。


308GTB 2020 aug 23
308GTB 2020 aug 24
308GTB 2020 aug 25
308GTB 2020 aug 26
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308GTB 2020 aug 29
308GTB 2020 aug 30
308GTB 2020 aug 31
308GTB 2020 aug 32
308GTB 2020 aug 33
308GTB 2020 aug 34

エンジンのサウンドはこちら。

この車は売り車
車両は現状販売で 990万 プラスTAX
屋根の上で見せているのは エンジンのシリンダー毎の
コンプレッションの値
吹かしたとき、煙が出てないのが良い。

プロフィール

CASTEL AUTO

Author:CASTEL AUTO
「子供の頃から純粋に車が大好きだった」

そんな無邪気な少年は自然の成り行きで1974年伝説のシーサイドモーターに入社。
46年経った現在も車に対する愛情と情熱は冷めやらぬまま
今日もひたむきに走り続けている。

キャステルオート
鞍 和彦

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